内転筋

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 内転筋群は、大腿の内側にある筋で、股関節を内側に寄せる内転と股関節の屈曲・伸展両方に使われています。ランニングにおいては、後ろにキックした足にブレーキをかけ、前に素早く持ってきたり、後方にキックする際にも重要な働きをしています。

 内転筋群の大きさ(横断面積)とスプリント能力の関係を調べた研究では、内転筋群が発達しているほどスプリントパフォーマンスが高い傾向があるという結果が出ています。

 また、フロントサイドメカニクスを習得する上でも、内転筋の筋力は必要不可欠だという実感があります。

 内転筋群を効果的にトレーニングする方法としては、殿筋を鍛える種目と共通しています。スクワットやOLSQ(ワンレッグスクワットDL(デッドリフトHT(ヒップスラスト)は、内転筋に十分な刺激が入る感覚があります。負荷はそこまで高くありませんが、ライイングアダクションという下の図のような、股関節の内転動作の中でトレーニングする方法もあります。

 

 また、内転筋はトレーニングして強化することに加え、柔軟性も確保したいです。股関節の曲げ伸ばしの両方に作用するため、疲労して硬くなることも起こりがちです。内転筋が硬くなると、骨盤の傾きにも影響を及ぼします。例えば、右の内転筋が硬くなることで、左の骨盤をひっぱり、左腰が傾きます。すると、ランニングにおいて重要な技術である、ヒップロックが起こりにくい状態になる可能性が考えれます。よって、ストレッチやマッサージなどでケアをすることも大切です。内転筋のストレッチは、脚を開脚して前屈するという方法もありますが、相撲の四股ふみのような、ダイナミックストレッチもオススメです。

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