骨盤の回旋

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 スプリントにおいて、体幹部(四肢を除いた胴体)が箱のように固まったまま、手足だけが動いて走っているように見える選手がいます。走りが小さくて、ダイナミックな動きが出来ないともいえます。そういった選手は骨盤の回旋動作が苦手な可能性が考えられます。

 骨盤の回旋でわかりやすいのは、100m世界記録保持者のウサイン・ボルト選手でしょう。特にスタートでは、骨盤を大きく動かし、体をうねらせるような動きが特徴です。1歩1歩地面に力を加え、大きなストライドで加速するための1つの技術なのかもしれません。

骨盤を回旋させるのに主に使われているは、脇腹にある腹斜筋です。骨盤を引き上げる際にも使われます。

 そして、ヒップロックでも、解説しましたが、右の殿筋と左の腹斜筋、左の殿筋と右の腹斜筋は連動して働いています。つまり、スプリントにおいて、殿筋の力を引き出す上でも、腹斜筋による回旋動作できていることは重要な要素です。

 ただ、ウサイン・ボルト選手のように長身で異次元のストライドで走れる選手は、大きく骨盤を回旋させることがプラスに繋がることが考えられますが、足の回転を上げるという点ではマイナスになります。200m、400mの選手で100mが苦手な場合は、骨盤を動かしすぎて、ストライドは広いがピッチが出ないといったことも考えられます。また、大きく後ろにキックされた足を素早く引き戻す際に、ハムストリングスに負荷がかかり、肉離れに繋がる恐れもあります。

 よって、骨盤の回旋動作に関しては、自分の走りのタイプに合わせて考える必要があります。走りながら骨盤の動きを意識するのは困難でもあるため、補強トレーニングで、骨盤を動かせている状態を確認することが大切だと考えます。以下にトレーニングを紹介します。右の骨盤が前に出る時は、右の腹斜筋左の骨盤が前に出る時は、左の腹斜筋を意識して行いましょう。

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