フレンドリータイプ

チームづくり

 組織やチームには、様々なタイプがあり、結果を出せる組織、出せない組織には目に見えて特徴があります。その中でも、今回は、フレンドリータイプの組織について解説します。

 フレンドリータイプとは、名前の通り、仲が良い組織です。コミュニケーションも活発にとられているように見えます。一見すると、良い組織のように思えるのですが、、

 結果を出せる組織ではないことがほとんど

 です。お互い切磋琢磨し、成長していく仲間と慣れ合うだけのお友達は、似ているようで全く異なるということです。結果を出すということは、楽しいことばかりではなく、辛く、壁にぶつかることも多くあります。時には、仲間と意見をぶつかり合わせなくてはならないこともあるでしょう。しかし、慣れあいの関係にある組織は、見せかけの楽しさを求め、成長していくための挑戦をすることはありません。以下がフレンドリータイプの特徴です。

 ・仲が良さそうに見えて、よく観察すると、浮いているメンバーや部員がいます。これは、本当はもっと頑張りたい、真剣に取り組みたいと思っている人もいるということです。しかし、お互い嫌われたくないので言い出せない、周りに流されているという状態です。

 ・組織のルールがあいまいで、定着していない。部活動なら、無断で勝手にさぼります。報告・連絡・相談がありません。そして、リーダー的な立場の人間がこれを指摘できず放置します。ますますルールは守られなくなり、カオスな状態になります。

 ・規律が緩すぎる。時間が守られません。掃除ができず、場が汚れていたり、物の管理もずさんです。礼儀がないです。挨拶をしません。返事をしません。話を相手の目を見て聞けません。年上の人にもため口をつかいます。

 ・結果が出せず、組織として成長が見られないのに、「仲良く、楽しければよい」といった風潮に逃げてしまう。しかし、その楽しさもあくまで娯楽的な楽しさであり、成長の喜びとは似て非なるものです。

 ・陸上部なら、休んでいる時間が長い。おしゃべりが多い。練習メニューをとぼけて減らそうとする。雨が降ったら帰る。などです。

 いくつか挙げてみましたが、どうしても、人は楽な方にいきたい生き物です。組織も同じであるため、力のあるリーダーや指導者を中心に、手入れをしなければなりません。また、一見仲の良いフレンドリータイプも悪化すれば、組織崩壊の危険をはらんでいます。崩壊すると、悪口や陰口、いじめといった問題が発生することもありえるのです。

 フレンドリータイプの集団に対しては、

 ➀組織の方向性を明らかにする理念目的・目標

 ②組織のルールを明文化する

 ③規律を大切にする成長の三原則3S活動

 を日々、徹底していきましょう。慣れ合いではなく、本当の同志を見つけることは、人生を豊かにすることは間違いありません。

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