メタ認知と陸上競技

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 メタ認知とは、自分自身の思考や認知を客観的にとらえる能力をさします。もう1人の自分が自分を見つめているというイメージです。自分に気が付く、セルフアウェアネスもメタ認知能力の1部と言えるでしょう。進歩のスピードが速い現代社会においては、新しい情報やスキルの習得が求められます。また、自分の目標に対して、客観的に評価し、改善・調整していくには、メタ認知が必要不可欠です。

 個人種目である陸上競技においても、このメタ認知がパフォーマンスに大きく影響していると考えられます。特に、競技力が高い人や競技歴が長くなってくると、課題がより個別のものとなります。自分と対話し、管理していく力がなくては、伸び悩むことが多いのではないでしょうか。

 2020年前半、全国一斉休校という前代未聞の出来事がありました。大会は8月から再開したのですが、予想していた通り記録は低調なものでした。部活動やクラブチームの活動も一時ストップしていたため練習ができないという緊急事態があったことが原因の1つでしょう。

 しかし、この出来事がメタ認知能力を問われていたことにあとから気が付きました。

 自分との対話が弱い人は、全国一斉休校で思考が停止します。つまり、練習をしなくなります。例え、全国大会に出場したいと目標を立てていたにも関わらずです。確かに世間体もありますから、大勢で集まって練習することは難しいかもしれません。しかし、自分で今の状況を冷静に分析すれば、できることはあったはずです。工夫すれば、冬季練習で引き上げた体力をキープする努力はできました。でも、できない。夏には大会が再開されると予想し、自分が立てた目標を達成するには、学校が再開されるまでには何ができるのかを認知しなくてはなりません。

 反対に、緊急事態でも、冷静に対処し、結果を出す選手も存在します。

陸上競技へのモチベーションの違いもあるかと思いますが、全国大会で結果を出すことを目標としてる選手は、自分のやるべきことがわかっています。逆に、目標は高いが、結果を出せない選手は、結果を出す選手の努力を想像できないイメージです。そして、自分とどう違うのか、どうすれば追いつくことができるのかともう1人の自分と対話をしていないです。

 このようなメタ認知能力を高めるためには、やはり与えられた練習をこなしてるだけでは難しいです。私も高2までは、自分への認知が低く、伸び悩みました。しかし、高校最後の冬季練習では、そのことに気が付き、自らと向き合うようになってきました。今の自分の課題は何なのか。どうすれば改善できるのか。逆に得意な部分はどこか。トップ選手と比べて自分はどうなのか。こういう時に失敗しやすいな。などをノートに書いていました。結果、インターハイへはいけませんでしたが、大幅に記録を向上させることができました。この時は、記録も安定して出せており、少しではありますが、自分をコントロールできている感覚がありました。

 最後に、メタ認知能力を高める必須のツールに、日誌をあげます。1日をふりかえり、改善を考えるプロセスは、自分との対話です。ぜひ日誌シリーズを参考にしてみてください。

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