もしもう1度やりなおすなら~大学編⑩~

もしもう1度やりなおせるなら

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 日本インカレB標準記録を突破した県選手権を終え、とても手ごたえのある走りができました。9月の日本インカレまでは時間があるため、さらに上の記録をめざしていきたいところです。

 しかし、県選手権のあとは、記録会や去年活躍した六大学対抗戦に出場したものの、凡記録に終わっています。県選手権の走りを再現はできず、練習でも試行錯誤が続いている様子です。今思えば、インカレの標準記録突破という1つの大きな目標を達成したため、なかなか次の目標がイメージできていなかったのでしょう。モチベーションが低いわけではないのですが、いまいち明確な目的意識をもって、試合や練習に臨めていませんでした。あとは、良い走りのイメージが定着しておらず、技能として身に付いていないことが大きな原因だったと考えます。

 そして、日本インカレのエントリー期限を迎えます。100mでは、唯一の標準記録突破となり、日本インカレの出場が決定しました。

 高校時代は、あと1歩でインターハイを逃していたため、初の全国大会出場です。紆余曲折ありましたが、2年で大きな目標に届くことができ、ほっとしたという記憶があります。高校時代に活躍していた選手でも大学では伸び悩んでいることが多いため、自信になる結果です。この時点では、まだまだ経験も技能も低いですが、気持ちの面では、インカレに出たいという、強い思いを持ち続けられたのだと思います。

 そこからインカレまでは1か月あり、何とかベストな走りがしたいと、練習に励みます。ただ、中々不安定な走りをしていて、いまいちしっくりきません。恐らく、もっとシンプルに考えられれば良いのですが、考え過ぎて動きがこんがらがってしまっていました。途中に関東選手権がありましたが、10秒7くらいかかって、準決勝落ちと、不安の残る結果となっています。

 そして、日本インカレを迎えます。あまり良い感覚を得られないままに本番になりましたが、そこまでの緊張感はなく、やれるだけの走りをしようという心境でした。今のレベルでは上位を目指すのは難しいというのもありましたが、スタートから思い切り出てやろうと。

 結果は、、予選は通過できませんでした。しかし、記録的には、シーズン2番目の走りができました。とりあえず出せるものは出しての敗退だったので、悔しさと満足感の半々です。これからどうやってここで通用するレベルまでいけるのかと、新たな目標が明確にできました。

 ちなみにリレーは出場せず応援にまわりました。結果は関東インカレに続きバトンミスが出てしまい予選敗退。こちらも来年に向けて作り直さなければなりません。しかし、昨年は出場すらできなかったことを考えると、個人としてもチームとしても前進していることは間違いありません。(続く)

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