レジスタンス・プライミングとは、試合の2日前~当日の数時間前にトレーニングを行うことで、競技パフォーマンスを向上させることができるという考え方です。ここでいうトレーニングとは、主にウェイトトレーニングやバリスティックエクササイズ、ウエイトリフティングなどのことです。PAP(活動後増強)にも似たような効果がありますが、割と短時間で効果が消滅するのに対し、レジスタンス・プライミングは48時間程度持続するようです。
一般的には、ウェイトトレーニングを試合直前にやることを避けている人は多いかと思います。私も1週間前までは、ウェイトトレーニングを継続していましたが、それ以降は疲労を残さないように直前は行っていませんでした。しかし、クリーンなどを行った後は、スタートダッシュの調子が良いということもよくあったため、試合直前に行うという選択肢はありだと今は思っています。実際に、試合の2日前にウェイトトレーニングを行い、全身の筋に刺激を入れるという調整方法を取り入れている選手もでてきているようです。
レジスタンス・プライミングを陸上競技で取り入れる上での留意点について考えていきます。
➀トレーニングの種目は、普段から行っているものにする。慣れない動作を行うと筋肉痛になりやすく、逆にパフォーマンス低下する危険性がある。
②競技動作で主に使うであろう筋群を刺激する種目を行う。(例 スプリント、跳躍⇒スクワット、クリーン、スクワットジャンプ)
③負荷設定は、高重量で低回数か、低重量で爆発的に行うが効果的かもしれない。
④陸上競技の場合は、試合当日にウェイトトレーニングを行うことは難しい場合が多い。当日は、PAP(活動後増強)を意識したウォ―ミングアップ、前日か2日前にレジスタンスプライミングを取り入れるというパターンが良さそう。
レジスタンスプライミングで、なぜパフォーマンスが向上するかのメカニズムは詳しくはわかっていないようで、個人の合った方法を見つけていく必要がありそうです。大きな試合でいきなり取り入れるのはリスキーなので、事前に記録会や練習において色々試してみましょう。
コメント
勉強になります。
どこで、このような情報を取得しているのですか?
コメントありがとうございます。
S&CトレーナーやアスレティックトレーナーのSNSやブログ、書籍などから学んだことを自分なりにまとめています!