陸上指導記録

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 ここ2年ほどの陸上競技指導を、部活動の意義なども踏まえ、ふりかえっていきます。ただの感想ですが、備忘録として残しておきます。

①指導者(リーダー)が部の方針を示す重要性…いわゆるスポーツ強豪校のように始めから部活動に力を入れたいという意志を持っている集団ではない場合、指導者がはっきりと部の方針を示すことが必須だということです。

 部活動の意義について、文部科学省は以下のように示しています。

「部活動は、生徒の自主的、自発的な参加により行われるものであり、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、学習指導要領に位置付けられた活動である。」

 捉え方は人それぞれかと思いますが、要するに部活動は教育の一環ですので、教育効果を期待して行う必要があるということです。

 当ブログの考え方ですと、人格を土台とした能力発揮ができる自立型人間を育成することが、部活動教育の意義になります。

 少なくとも入部前や入部後すぐのミーティングでこのような指導者が持つ部の方針をしっかりと示し、守るべきルールを確認することにまずは力をいれるべきです。

 いやいや、そんな過度に疲れることはしたくないし、雨降ったら帰りたいし、適度に楽しめればいいんだよ。

 それも一つの意見ですし、間違いとは言いません。どちらかというと生涯スポーツに近い考え方なのかもしれません。指導者の方針がそれでオッケーならよいのです。

 ただ、もし指導者が競技スポーツとしての部活動を目指している場合は、先に述べたように、方針を共有しておかないとミスマッチがおきてお互い不幸になると思っています。

 「成長する。自立する。努力する。」などの言葉にどうしても拒否反応を示してしまう場合は、始めから入部しない方が、チームや本人のためになる場合もあります。(少し厳しい言い方ですが、、)

②価値観の多様化…一昔前ですと、放課後部活くらいしかやることがない。なんて学生も多かったかもしれませんが、インターネットアフター、スマホの登場により一気に価値観が多様化したように思えます。高校生の1日のスマホ使用時間は平均で6時間を超えています。

 つまり、色々な楽しいものが溢れかえる世の中で、部活動に青春を燃やすというのは、あくまでも1つの選択肢で、そうゆう人もいるよね。となってきているのではないでしょうか。

 もちろん時代の流れですし、何に青春を費やすかは個々の自由なのですが、

 うーん。もったいないなー。もう少し頑張ればいいのになー。

 なんて思うこともありました。指導者のエゴなのかもしれませんが、、

③それでも頑張る人はいる…スポーツ強豪校ではなく、自身の競技力は高くなくても頑張る人はいます。指導者は、そのような頑張りを見逃さず取り上げ褒めるようにしたいです。ひたむきに努力できることは、生涯を通じて求められる資質なのですから。

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