アベマプライムという動画サイトで、子どもの全国大会は必要か?というテーマを元に議論が行われていました。元有名アスリートや指導者が参加し、各々の持論を展開していました。
かなり賛否両論がありました。柔道は小学生の全国大会を廃止したそうです。理由としては、勝利するために、過度な減量や練習は、子どもの身体に害であるといったことがあげられていました。一方、サッカーの本田圭佑さんは、自ら独自ルールを考案し、全国大会を創設するなど賛成派の意見でした。ルールには、小人数で行うことや、1試合の中で必ずメンバー全員が出場するなど、参加のハードルを下げる工夫がなされているようです。
ここからは、個人的な意見になりますが、全国大会の存在が子供たちにとってプラスになるかどうかは、指導者次第な気がします。というのも、子どもの全国大会なので、指導者や大人の存在が大きく影響していることが考えられるからです。
指導者が勝利至上主義に走ってしまえば、いまだに行われる体罰や理不尽な指導に繋がりがることもあります。ただ、本田さんや柔道の山口さんのような、子どもたちの成長や健康を考えられる指導者のもとに行われるスポーツ活動であるならば、大きなプラスになると思います。目標を立てる力や粘り強く努力を継続できる力、チームで協力して成し遂げる経験などは、全国大会という大きな目標があることで培われるものであります。
これからの時代は、様々な価値観やニーズに答えながら、スポーツに親しむ必要があるのではないでしょうか。全国大会を目指すような子どもがいてもいいし、大会には出なくても運動を気軽に楽しみたい、仲間と仲良くなりたいでもいいです。個々の願いや価値観に応じた指導を指導者が提供できることが肝要です。全国大会を目指すにしても、あくまで子どもの将来や健康も考慮できる。そして、スポーツを子どもたちの人格の向上に繋げられる。そんな指導者でありたいし、いずれは情報を発信する側に立ちたいと思っています。
先日、元教え子が全国大会出場を決めました。3年間熱心に陸上競技と向き合い、努力してきたのだと思います。陸上競技で成長し、自信を深めてきた1人だと言えます。私も指導者として、全国大会出場を目指しています。が、あくまでも教育の一環であり、自立型人間の育成を第一に考えていました。練習も体づくりこそ重視しますが、極力負荷がかかりすぎないようなトレーニングを重視し、走り込みも適度な本数を設定していました。中学で結果を出すことのみにこだわるなら、もっと方法はあるはずですが、先を見据えていました。指導者として、目の前の結果と将来のバランスを保ちつつ、より良き指導を目指していきたいですね。
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