やはり男子100mですね。歴史に残る大接戦。史上初の9秒台でも決勝に残れないというハイレベルなレースでした。
これだけ力が拮抗してくると、いかに決勝の1本で最高の走りができるかにつきます。
優勝したのは、アメリカのノア・ライルズ選手ですが、ピーキングが完璧でした。
ライルズ選手は、予選は10秒04で2着。準決勝も9秒83で2着で通過しています。明らかに流してる感じはしないのですが、決勝を見据え、レースを組み立てているのがわかります。
しかも、決勝のレースも、前半は先行されており、最後の最後にかわし、9秒79で自己ベストで優勝。さすが、世界王者としか言えません。
試合当日に向けてコンデションを高めるピーキングに加え、試合のどのレースにピークを持ってくるかという、さらに高度なピーキングも重要になると感じました。
個人的には、走りで気になったのは、ジャマイカのセビル選手です。
セビル選手は、身長170cmと、他の選手と比べると小柄です。以前、低身長でも9秒台で走る選手の特徴という記事を書きましたが、このセビル選手の動きも参考になる人は多いのではないでしょうか。
まず、腿を上げるという意識はあまりないように見えます。地面をキックしたら、すぐ前に持ってきて、すぐ地面に着く。膝の折りたたみはあまり行わず、すぐ開いています。また、膝下は結構前に振り出されており、いわゆるリーチアウト状態です。リーチアウトの記事にも書きましたが、無意識の動作ですし、全く問題のない動きだとわかります。9秒81ですから笑。
以上が男子100mの感想です。今後も誰が勝つかわからない混戦のレースが見たいですね。日本選手の活躍にも期待です。
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