短距離を速く走る方法~理論編~①

 今回は、短距離を速く走る方法を考えていきます。具体的な練習方法というより理論的な内容になりますが、研究者でなくてもある程度知っておくべきだと考えています。指導者になってから特にお世話になったhttps://twitter.com/Team_inspireさんのセミナーなどで学んだことを中心にまとめてみます。

まず、短距離を速く走るために必要な要素とは何か?となると大きくわけて以下の3つになると考えられます。

1.トップスピードの高さ

2.トップスピードの持続力の長さ

3.トップスピードに達する速さ

トップスピードの高さは、記録と高い相関関係があり、短距離選手なら誰しもが伸ばしたい力です。スピードを高める上で、覚えていてほしいことは、

スピードストライド(歩幅)×ピッチ(回転数

ということになります。1歩の歩幅が大きく、足の回転が速ければ、スピードが出るということになります。ただストライドは脚の長さが大きな要素となっているために、歩幅を広げようと大きく脚を開いても意味はないでしょう。走りながらストライドを広げようとする意識はかえってマイナスになることも考えられます。ちなみに私は、大学4年時に自己ベストを出した時(10秒36)は100mを48歩でしたが、これは大学4年間でほとんど変わっていません。タイムは0.4秒ほど伸びているので、記録向上は足の回転数が上がったということになります。つまり私の場合、4年間の走練習やウェイトトレーニングで筋力や技能が向上し、脚を素早く前に持ってくる力や地面に着地している時間などが短縮されたことが予想されます。

 走る技能が低いと、ストライドを広げ過ぎてブレーキ要素が大きすぎることがあります。ブレーキが大きいことでエネルギーの無駄遣いになるため、回転数を維持しつつ可能な範囲で最大の広さにしたいです。ブレーキを少なく無駄なく効率良く回転させることで、トップスピードの持続力を高めていきましょう。100mの後半はどんな選手でも減速していきます。その原因は回転数が落ちて、ストライドが広がっていることにあります。実際に、競い合って走りが乱れてしまったときや焦りから必要以上に地面を蹴るような意識の時は、ブレーキがかかり減速している感覚があります。以下の表は、身長と記録、ストライド、回転数を調べたものです。身長、脚の長さに応じた適度なストライドで走るべきでしょう。参考にしてみてください。

 

 短距離を速く走れる人と遅い人の接地時間と膝の角度変化について調べた研究があります。10秒を切る選手は接地した後に膝が曲がっていたが、日本人二人や参考に用いた学生らは膝が伸びていくという特徴がありました。つまり速い人は膝が少し曲がった状態で地面に着き、膝が曲がったまま地面をキックしているということです。逆に遅い人は、曲がった膝を伸ばしてキックしているのです。どうして接地した後に膝がさらに曲がっていくのかはまた次回の記事で。(続く)

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