量より質の練習

チームづくり

 ボトムアップ理論で県立高校サッカー部をインターハイ初出場初優勝に導いた畑先生の勉強会に参加しました。ボトムアップ理論はについてはこちらです

 勉強会では様々なテーマを扱い議論していますが、今回は「質の高い練習」についての話がありました。畑先生はサッカー部の指導を行っていましたが、陸上競技の練習にも大変参考になります。チーム力が高くなってきているという前提ではありますが、畑先生のサッカー部は、何と全体練習は週2日で1回の練習は90分間だったそうです。土日の試合の時間は含まれていないとは言え、インターハイ常連校でこの練習時間の短さは驚きです。週2日練習を取り入れた当初は疑問を呈する声もあったそうですが、量より質の練習には以下のメリットがあると畑先生はおっしゃっています。

①怪我人が少なくなる

②モチベーションが高くなる

③考える力・本質をついた練習ができるようになる

 ①については、練習日が少ない分、つねに身体がフレッシュな状態でいられます。疲労がたまらないため、怪我人が大きく減ったそうです。2022年プロ野球交流戦を優勝に導いた高津監督率いるヤクルトスワローズの記事です。いかに身体のコンディションが大切かがわかります。

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②のモチベーションも、練習がしたいという意欲が向上します。毎日練習があれば、新鮮さが減り、マンネリ化します。身体的にも精神的にもよいコンディションで週2回の練習に臨んで、成果をあげていることが伺えます。③に関しては、少ない時間でどう結果を出すのか?と部員が考えるようになったそうです。例えば、全体練習がない平日3日間をどう過ごすか。体づくりが課題なら筋力トレーニングを行い、技能面なら自主的な練習を行うなど、全体練習に向けて準備を進めます。やはり全国大会優勝するチームになるためには、自主的に考え、行動できることは必須の能力だと感じました。

 さて、私も畑先生には遠く及びませんが、練習の質を上げるための工夫をしてきました。3年間ですが、取り組んできたことを紹介します。1つには、何のために陸上競技をするのかということをチームで共有します。

以前の記事でも紹介しましたが、陸上競技を通して、人間力を高めることをミーティングで確認します。忘れがちな原点を思い出せば、辛い練習ややる気が出ない時の支えになります。

 2つは、タイムマネージメントです。社会情勢もあり、練習時間は意図せず制限がかけられてきました。短い練習時間に中で必要なトレーニングを行うため、細かくタイムスケジュールを決めました。本数というより時間内に各々練習をするというイメージです。時間を決めることでダラダラした行動は減り、集中して行えるようになりました。以前のように制限なく部活ができていた時は、単純に休む時間が長くなり、結果として量は大して増えていないのです。

 決められた時間の中で、練習の質を高め、結果・成果をあげる。部活動に限らず、持っておきたい考え方です。

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