全員リーダー制

 今回は、チームづくりについての記事です。陸上競技は個人種目ではありますが、基本的には、部活動やクラブチームで活動しているかと思います。結果を出すチームは、「自立型組織」です。自立型組織は、1人ひとりが役割を担い、責任感を持って、チームに貢献します。そんな自立型組織を目指す取り組みの1つが全員リーダー制です。

 全員リーダー制は、ボトムアップ理論で紹介した、畑先生がサッカー部を自立させるために用いた手法でもあります。私も以下のような形で全員リーダー制を採用していました。

 全員リーダー制を取り入れることで、「チームのために自分は何ができるか」を考えられるようになります。そして、1人ひとりが大切な仕事のリーダーであり、チームに欠かせない存在だと実感できることを目指していました。また、部活などでありがちな、上級生が下級生に仕事をやらせるという暗黙のルールとは異なります。全員リーダー制においては、上級生が1番大変な仕事をする、リーダーという意味においては上下関係はないという考え方です。

 畑先生は、さらにここから、各リーダーをグループ分けし、リーダーのリーダーであるチーフリーダーを決めています。全体像を紹介します。

                                       引用 図解ボトムアップ理論 著 畑喜美夫

 似た役割の中でグループをつくることで、もし誰か休んでも、同じグループのリーダーがかわりに仕事をすることができます。また、監督から全体に伝えたいことがある時は、まず、主将や副主将、マネージャーの5人に伝達されます。そして、5人が各チーフリーダーへ伝達、チーフリーダーが自分のグループのリーダーに伝えていきます。なぜこのような形をとるのか。部員が少なければ問題ないのですが、100人いる場合、監督1人が100人に伝えようとすると、情報が全員にうまく行き届かないのです。そこで、リーダーをチーム化し、例えば10人のリーダーがそれぞれ10人に伝えれば、スムースに情報が流れるのです。

 また、全員がしっかり仕事ができているかチェックすることも大切です。これも部員が多いほど、監督自身がチェックしていては、時間が足りません。そこで、チーフリーダーが各リーダーの仕事をチェックします。チェックシートなどを活用することで、グループ内で仕事ができたのか、次に向けての目標や反省点は何かというミーティングを設けることもできます。

 このように、全員リーダー制は、組織を運営する上で優れた実践だと言えます。部活動に限らず、これからの時代の組織に求められるのは、いかに協働して成果を上げるかだと考えています。仲間と協働し、自立型組織を目指していきましょう。

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