スプリントドリル

ブログ

 スプリントドリルについての個人的な考え方を述べてみます。今回は、走りに似たような動きを繰り返し行い、走りを改善し、記録向上を狙う練習をスプリントドリルと定義します。

 恐らくほとんどの学校やクラブでスプリントドリルは行われていると思います。しかし、個人的には、あまり意味のある練習にはなっていないと感じています。というのも、このドリルというのは、しっかりと自分の課題やねらいが意識されていないとほとんど効果がないと考えています。もちろん運動にはなるので、体を温めるウォーミングアップの効果はありますが、それだけなら、多くの時間を割くのはもったいないです。ただ、みんなでやるからという意識で、惰性で行っていることが多いという印象です。

 基本的に走るのを速くしたければ、走るしかありません。スプリントドリルとスプリントは別の運動なのです。極端な例を言うと、サッカーの練習をしても、野球はほとんどうまくならないのと考え方は似ています。では、スプリントドリルとは全く意味がないのかというとそうではないと思います。以下、スプリントドリルの個人的利点とポイントを挙げてみます。

 ①短距離選手は特に、走るという運動ばかりしています。よって身体が飽きる、金属疲労が溜まる、左右のバランスが崩れるといったことが起こりえます。そこで走るという運動ではないけど、走りに近い動きをすることで脳や筋肉をリフレッシュさせるということです。プロ野球選手がオフシーズンに他の種目を行ったりすることがあるそうで、それに近いイメージです。

 ②スプリントドリルをパフォーマンス向上につなげるポイントとしては、先にも述べましたが、課題を意識して行うということになります。例えば、走る経験が少なく速く走れないという人がいたとします。その人は、地面を強くキックすることができず、さっぱり前に進みません。課題として、地面をしっかりと押して、体を前に進める感覚をつかみたいです。その場合、まず走るという練習をすることは前提として、スキップという運動をスプリントドリルとして取り入れるのは効果的かもしれません。(実際に、体育の授業レベルではありますが、初心者で足が速くない人にスキップをやらせると短期的に走りがよくなるということがあります。)

 以上が答えの全てではありませんが、このようにスプリントドリルに対して、自分なりの考えを持つようにしましょう。速く走るという目標を達成するために、どう繋げるかということをしっかりイメージするのです。動画で見たものを真似するだけでは、中々難しいです。個々に課題は異なるため、何が必要なのか判断しなくればならないためです。

 そして、もし練習時間があまりとれないといった場合、優先順位としてはスプリントドリルはあまり高くないです。よりシンプルな動きを選択し、短時間で行い、走りやウェイトトレーニングに注力してください。

コメント

  1. より:

    先程のコメント内容がおかしなところがありました。
    送信してから気付きました。
    失礼いたしました。

タイトルとURLをコピーしました