“日本人に必要なのは自分を信じること”
サッカーの元日本代表監督イビチャ・オシムさんの言葉です。
スポーツに限らず、自信がある時の方がうまくいく、成功するという経験があるのではないでしょうか。しかし、下のグラフを見ると、どうも日本人の若者は他国と比べて相対的に自信がないようです。
自信はどのような時に高まるのでしょうか。
「自信の大きさは、過去の実績や今の実力に比例するものだ」
「自信は、目標を達成したり、うまくいった後に手に入るものだ」
以上のように考えている人もいるかと思いますが、過去の実績や成功体験、今の実力や結果と自信はイコールではありません。もちろん、結果を自信に繋げることはよいことです。ただ、結果がだせない自分はダメで、自信がないという考え方では、他人や周りに影響を受けすぎていると感じます。
では、自信とは何でしょうか?
自信とは、能力や存在に対する自己評価なのです。そして、自信には2つの種類があります。
1つは、自分の能力に対する自己評価である、自己効力感self-efficacy‒(アルバート・バンディーラ)です。
自己効力感を高めるには、4つの要素があります。自分が使えそうなものを選択してみてください。
①習得経験⇒できなかったことができるようになった経験や成功体験をする。
②代理学習⇒別の人の成功に影響をうける。例えば、誰かが100m9秒台を達成し、自分もいけるかもしれないと思う。
③模倣学習⇒自分が憧れている人の真似をする。
④社会的説得⇒誰かに褒めてもらう経験をする。
次は、自分の存在そのものに対する自己評価である、自己肯定感self-esteem‒(ローゼンバーグ)です。
自己肯定感は、ありのままの自分でOK、自分自身を認めてあげる、自分を価値のある人間だと感じるといった感情です。自己肯定感は後天的に、変えずらい要素もあると言われています。日々、人に「ありがとう」と言われる行動をとり、日誌に書きとめていきましょう。
まとめると、自信を高める方法は以下のようなものがあります。 ①過去の成功体験を思い出す。 ②小成功を積み重ねる。
③モデルを設定し、真似をする。
④自信があるように振る舞う。 ⑤自分を信頼・信用できる要素を紙に書き出す。 ⑥強みを伸ばす。強みで勝負をする。
⑦徹底した準備
本番が近い場合は、特に、徹底した準備は、自信に繋がります。最高の仕事やプレーができたときを思い出し、当日の行動予定表を書き込みましょう。
良い結果が出たから、自信があるのではなく、自信があるから、良い結果が出る。ということを忘れず、最高の準備を日々継続していきましょう。
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