今後の目標を決めていく際などに、これまでのキャリアを振り返っておくことは非常に重要です。過去の自分と比べて成長を実感することや、うまくいくポイント、うまくいかないポイントを分析しておくことは、これからの成功に繋がるヒントを得ることができます。
具体的には、各年次ごとの満足度を点数化してグラフにします。下のグラフは、私が陸上競技を始めてからのキャリアの満足度を示したものです。数値は便宜上のものなのでおおよそのものでよいです。
また、ここには記載はないですが、各年次ごとの主な成果や象徴する出来事、身に付けた能力などを思い出しておくと、より鮮明にこれまでのキャリアが見えてきます。
グラフにしてみると気が付くのですが、うまくいく時とうまくいかない時は交互にきています。そして、下がり幅が大きいほど上がり幅も大きいです。
以下にグラフを見て分析をするポイントを挙げます。
①グラフが一定になることはない。ずっとうまくいくこともずっと失敗することもないことを知っておく。
②大きな成功を生み出した年は何がポイントだったのか？
③うまくいかない時をどうやって乗り越えたか？自分の長所や強みで現状打開していることが多い。
④うまくいっている時に、次に来る下がりに対してどう危機管理しておくか。下がり幅を小さくする予測と準備。
⑤現在うまくいっていなくても、これまでの成果や身に付けた能力を再確認すると、下がっているように見えて実は成長している。人生は緩やかに右肩上がりだということに気が付く。
ちなみに私の場合は、うまくいった時があっても、なぜうまくいったかがいまいちわかない、考えていない時は、次に来る下がり幅が大きかったです。また、目標が自分本位のもの、社会他者に向いていない、利己的なものに意識が行き過ぎていると失敗している傾向がありました。
以上のようなキャリア分析を行った上で、今後のキャリアをイメージしていくと、より鮮明に未来のイメージができるかと思います。
そして、自分のキャリアで最も成功していた時期のことは、はっきりと思い出しておきましょう。どうしてもうまくいかない時期や試練が訪れた時にそれを乗り越える勇気を与えてくれます。
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