目標を設定し達成を目指す時、うまくいかない現状を打破したい時に、重要な考え方の1つとして選択と集中があります。
とくにうまくいかない時は、色々なことが気になってしまい、あれもこれもと手をつけがちです。
ただ、人が集中して取り組んでいける容量には限界があります。(人によって異なりますが)全てのことを完璧にこなすのは不可能に近いと考えます。
そこで、現時点で必要な行動をリストアップしたら、優先順位をつけましょう。
そして、目標達成に向けて、優先順位の高い行動を意図的に選択するようにします。優先順位の低い行動はたとえできなくても問題ないことがほとんどです。
この時、パフォーマンスを構成する要素である、心・技・体・生活にそれぞれ課題を見つけるとわかりやすいです。
例えば、技能面なら、この1か月はスタートダッシュの練習を優先順位の1番上に持ってくるとします。この場合、とりあえず他の情報はあまり入れず、スタートダッシュについて研究し取り組むとよいでしょう。
体力面なら、筋力不足を感じ、スクワットもデッドリフトもランジもクリーンもベンチプレスもやりたいのですが、やはり走練習というメインの練習に影響が出かねません。そこでこの期間はクリーンを選択し集中してトレーニングするとなります。
ちなみに私もこのような考え方がうまくいった時期がありました。大学3年時の冬季練習で、250mや300mなどのロングスプリントを捨てたことです。元々長い距離が苦手で、克服したいと考えていましたがうまくいきませんでした。100mの記録も伸び悩んでしまい、後がない状況で、冬季では150mくらいまで走れればよいと考えたのです。その結果、4年時は大幅に記録を更新することができました。
もちろんロングスプリントが不要だと言っているわけではないし、さらに記録を伸ばすには長い距離を走る技能が必要だったのかもしれません。ただ、その時は、優先順位の高い練習を選択し集中したことが現状打破に繋がったのは間違いないのです。
そして、選択する際のコツとしては、自分に合った方法を見つけるということになります。日々日誌を書いたりして、自分を知る・気づくことが重要になってくるのです。
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