速くなったトレーニング3選(高校編)
大学では4年間で、100m10秒80から10秒36まで記録を伸ばしています。その中でも、3年から4年時に、0.2秒の更新することができました。
もちろん4年間様々な練習をしてきて、走る量もかなり多かったと思います。どのトレーニングをしたから速くなったとは一概に言えませんが、個人的に走りに生きたと実感を得られたものはいくつかありました。
今回は、4年時のシーズンにルーティンとして必ず行っていたトレーニングを紹介します。
➀クリーン
3年時までは70~80kg程度でたまにやるくらいでしたが、4年時は週に2回は必ず行っています。セットの組み方としては、70kg×10、80kg×7、90kg×5、100kg~105kg×1です。ラストの1回は、その時のマックスの重量を上げるようにしました。我流ではありますのでもっとよいやり方もあるかと思ます。
クリーンのよい点としては、短距離走に必要な爆発的な筋発揮を鍛えられるはもちろん、筋力を維持する役割もあったように思います。
シーズン中は試合が続くと、練習量が不足するため、できるだけウェイトトレーニングを継続したいです。ただ、ウェイトのデメリットとして筋肉痛があり、試合に筋肉痛を持ち越したくないです。
そこで優秀なのがクリーンです。筋肉痛の原因となる、筋の伸張性収縮がかかる局面が短いためか、あまり筋肉痛が起こりません。ウェイトリフティングの選手が毎日のようにクリーンやスナッチなどを行えるのもそのためかと思います。よって、試合が続く時期にも、筋肉痛の心配なくトレーニングができました。
また、調子のパラメーターにもなりました。怪我をしてしばらく練習ができない時期があると、重量が上がりません。当時ですと、100kgが1度上がれば、調子は上々でしたが、10秒8もかかり惨敗した4年の関東インカレ前は90kgが精いっぱいでした。逆に10秒36の自己記録を出した日本インカレ直前は、105kgとマックスの重量を更新しています。
プライオメトリクストレーニングです。クリーンが自分から力を発揮するトレーニングに対して、ハードルジャンプは、反発を地面からもらうことを意識しました。元々得意なトレーニングなため、単純に楽しいのでやっていたというはあります。
③スキップ
ウォ―ミングアップでスキップを毎回行っていました。特に斜め上に大きく跳ぶスキップは、地面を押すイメージを掴むことができました。しっかりと身体が浮く感覚があれば走りも良い感じがします。
記録が高いレベルで維持できている時は、自分の調子のパラメーターとなるトレーニングが確立されていました。もちろんずっと同じトレーニングではさらに先は見えてこないのでどこかで新しい刺激が必要にはなってきますが、これをやってこのくらいの数値や感覚があれば走れるというものがあれば記録は安定します。
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