未来思考とは何か。結論から言うと、時間は、
未来⇒現在⇒過去
の順に流れていることを知り、未来をまず決める考え方です。自らが望む未来を設定、そこから逆算し、何をしていくのかを決めていきます。
しかし、多くの人は、時間の流れを逆に考えています。つまり、過去⇒現在⇒未来だと認識しています。このような認識を過去思考とします。
過去思考では、過去にあった出来事に現在も未来も縛られています。過去が〇〇だから未来も〇〇だろうと無意識に思っているのです。特に、過去失敗経験を多く積んできている場合は、未来に自分が成功するというイメージや思考を持つことは難しいでしょう。
未来思考は、過去に縛られません。未来に起こることに過去は関係ないのです。しかも考え方によっては、過去を変えることも可能になります。
正確に言うと、過去に起こった事実を変えることはできませんが、認識を変えることは可能です。
私の競技経験を例に考えると、高校時代は、インターハイを目標にしていましたが、わずかのところで叶いませんでした。もし、ここで過去に引きずられたまま、大学生活を送っていたら、高校で活躍できなかったんだから、大学ではもっと無理だろうとなります。
しかし、私は、大学では絶対に結果を出すという未来思考で競技に取り組みました。すると、周りの人が夜遊びしていても早く寝るという行動を選択し、全体練習後に自主トレーニングをするという行動を選択し、体のケアのために治療にいくという行動を選択していました。
その結果、インカレで入賞という目標を達成。インターハイに行けなかったという苦い過去は、私にとって、大学で活躍するための反骨精神に変わったのです。
そして、未来思考で目標を設定していく上で大切なことは、未来への臨場感を高めていくことです。人は、イメージできないこと、つまり臨場感が低いことは、達成しにくいです。例えば、身長を2mにするなど物理的に不可能なことは思考できないし、いきなり大リーグに挑戦するなどの未来も現実味が全くないために実現できないでしょう。
臨場感が高めるには、まず、情報を集めます。全国大会に出場したいなら、どのくらいのタイムが必要なのか。どのくらいの順位をとればよいのか。どのくらいライバルがいるかなどの情報です。最もよい方法は、モデリングです。実際に、全国大会に出場した人が行っていたことをマネしてやってみるということです。以前、結果を出すなら、強豪校の方がよいという記事を書きました。身近に、同じような目標を持っている人や過去に達成している人がいるため、臨場感は必然的に高まることになります。
最後に、過去に捉われ、挑戦できない人は数多くいることでしょう。繰り返しになりますが、過去に起こったことと未来に起こることは実は関係がありません。未来は、これから自分で思考し、創造していくものなのです。
コメント