坂走

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 陸上競技でよく行われる練習に坂走があります。自身も高校・大学と坂走を多用しており、パフォーマンスを支える重要な要素の1つだと考えていました。

 平地と坂を走ることの違いとしては、足を着地する位置が身体のかなり前になるということがあります。これはスタートから中間疾走直前の場面のように、身体が前傾している局面の動きと似ております。坂の角度が急なほど、スタート直後。緩ければ、中間疾走に移る直前の動きをイメージした練習になります。また、坂を走ることで、キックした足を前に素早く待ってくる動作が引き出されるようです。つまり、足が身体の後方で回転し減速する、足が流れる動きの改善につながる可能性があります。

 また、坂走を実践してきて、筋力や筋出量の向上に繋がる感覚があります。走る筋力トレーニングになるということです。大学1年時、受験のブランクもあり、6月頃まで記録は大きく低迷していました。(当時の自己ベストは10秒8でしたが、11秒2くらいかかっていました。)かなり筋力も低下していたというのもあり、走っていても力が入らず、浮いているような感覚でした。そこで、7月からは夏の鍛錬期ということで、かなり坂走に励みました。夏季休暇中は大学と高校で練習をしましたが、たまたま両方のグラウンドが改装工事で使えず、走練習のほとんどが坂となりました。夏合宿等で行っていた坂メニューの例を挙げると、

・急坂20m×10×2  ・50m×5×3  ・坂70m+平地50m×7  

・(50m+100m+150m+200m)×3  ・(150m+100m+60m+30m)×3×2

 などです。かなりハードな練習ですが、その成果もあり、9月の大会で10秒76の自己ベストを更新しています。詳しくは、はもしもう1度やりなおすならシリーズを参照してください。2か月以上、坂ばかり走った後の走りがどう変化したかというと、かなり力感が増し、力強い動きになっていました。過度に力んでしまうと動きが乱れてしまいますが、ブランクで力が落ちていた時期には、その改善に役立ちました。受験後などの練習に坂走を個人的はオススメしたいです。また、坂走の距離設定ですが、技術的な側面を練習したければ、50m以下でよさそうです。力感を出し地面をキックしていく動作は、中間疾走以降に協調しすぎると、動きの乱れにつながる可能性があるためです。しかし、個人的には、走りの筋力トレーニング的な側面もあるため、50m以上の距離で走り込むということもありだと思います。坂での走りを平地の走りに転換する練習は必要にはなりますが、マイナスの側面はあまり気にしないでよいと思います。

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