コーチング

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 コーチングという言葉は、スポーツ、教育現場を中心に広く使われています。コーチングとは、

・質問によって、相手が答えを⾒つける手助けをする

・相手の中にある答えを引き出す

 といったことをいいます。コーチングを行うのが、コーチの役割になります。

 COACH(コーチ)という人気ブランドがあり、ロゴには馬車が描かれています。これは、コーチが馬車として、クライアント(指導対象者)を目的地まで導くという意味があります。

 また、コーチングとよく対比されるものとして、ティ―チングがあります。ティ―チングとは、知識を教えるといった、どちらかというと一方通行のイメージです。

 もちろん、どちらが良いということではなく、指導対象者に知識や経験が少なければ、ティ―チング重視で教え込む必要があります。ただ、対象者のレベルは上がってくれば、持っているものをより引き出していく、コーチングに移行していくことが大切になっていきます。行動に導く、気づきを与えていくということになります。お腹が空いている人には、まず魚を与えます。お腹が満たされたら、魚の釣り方を教えます。釣り方が分かれば、いつでも魚を釣り、食べることができるというのが、単純ですが、コーチングのイメージになります。 

 コーチングには、人は考えを人に話したり、アウトプットすることでより理解(気づき)が深まる、「オートクライン」というメカニズムがあります。

 よって、コーチには、①「聴く」(傾聴)②承認③質問というスキルを身に付ける必要があります。

 まず、「聴く」(傾聴)ということは、コーチングにおいて最も重要なスキルになります。人は自分の話を聞いてくれる人を信頼します。相⼿を理解する姿勢が信頼関係を構築するのです。「聴く」というのは、高度なスキルだと言われおり、いくつかのチェックポイントがあります。これらのポイントをおさえて聞く力を高めていきます。

相手が話している時に、他の事を考えたり、相手の考えを先読みしようとしない。
一方的に話さず、聞くことに時間を割いている。
相手の⾔葉を反復する(オウム返し、重要なキーワードの確認)
タイミングよくうなづいたり、相槌を打つ
話が理解できている“フリ”をしない。(分からないことは「分からない」と質問する)
相手の⽂章に途中で割り込まない、遮らない、結論を先取りしない                     どう答えるかは、相手が話し終えてから。相手が話しているうちに考えない。(間が空くのを恐れない)
沈黙を受け⼊れる。(“沈黙”はスキル)
視線を合わせる
簡単なメモを取る(これによって、相手は“聞いてくれている”という気持ちになる)
「聞いている」というサインを送る。(うなずき、表情などノンバ―バルな情報)
相手のノンバ―バル(表情、身振り、手振り、声の調子など)な情報を⾒逃さない。
承認(認める)がある
コメント、アドバイスは相手の“同意”を得て行う。

 承認は、コーチングの中で、名前を呼ぶ、感謝の⾔葉、プラスのストロークを与えることがポイントです。特に、相手の内面のプラスの変化は、積極的に承認していきます。また、客観的な事実からの主権的な感想を述べていきましょう。

 質問は、相手に話をさせるためにおこないます。具体的なエピソードを聞くことがポイントで、相手の本当の思い・感情・気持ちを引き出すことが目標になります。

 そして、指導対象者が目指すゴールを設定し、具体的にどのように目指していくのかを共に考えていくという流れになります。これからは、人間関係の質が重視される、感情にフォーカスが集まる時代になります。コーチングは、誰もが求められるスキルになると考えています。

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