反発(速く走る方法④)

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 速く走る方法シリーズ、今回は、反発について。

 よく、反発を使って走るや、反発がもらえない走りなどのワードを目にします。

 地面に力を加えれば、その反作用としての反発を受け、前に進む力を得ることができます。大きな力を加えることができれば、強い反発を得て、より加速することができるといえるでしょう。

 確かに、1流のスプリンターの走りを見ると、バネのように弾んで、反発を得て走っている気がします。

 逆に、速く走れない人は、空気が入っていないボールのように、潰れたような走りをしているように見えます。

 では、硬いバネのような、反発力がある走りをするためには、どうしたらよいでしょうか?

 まず、大切なことは、反発が重要だという言葉を聞いて、意識的に、跳ねるような動きをするのはあまり意味がないということです。

 特に、ジョッグなど、スピードを落として走る際に、不自然に跳ねようとしている人を見かけます。

 反発を文字通り受け取り、走りながら意識的に跳ねようとすると、逆に前に進んでいないように思えます。無駄な上下動を生むので、あまりおすすめしません。

 1流スプリンターも、走りながら、意識して反発を得ようとはしていないと予想します。足が速く、スプリントの技能が高いので、結果として、反発を得て、バネのような動きができていると考えています。

 結論としては、反発をより得られるようにするのは、反発を得やすい体づくりとスプリント練習を繰り返し行うことだと考えます。

 反発を得やすい体づくりには以下のような方法があります。

殿筋を中心とした、ポステリアチェーン筋群の強化⇒着地の際の衝撃を受け止め、前方向へ加速するため。

プライオメトリクストレーニング⇒短い接地時間で、強い力を発揮できるようにする。

足首の固定⇒接地の際に、潰れないようにする。

足底筋群アクチベーション⇒足底筋群を機能させる。

ヒップロック⇒骨盤を安定させる。

このような体づくりに加え、スプリントの技能を試行錯誤しながら高めていきましょう。余計な動作を排除し、自然で、シンプルな走りができるようになれば、反発を得る走りになってくるでしょう。

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