個人パフォーマンス向上の原則

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 今回は、個人のパフォーマンスを向上させ、結果を出すために大切な考え方について書いていきます。様々な分野で成功を収めた人の共通は何なのか。もちろん持って生まれた才能もありましょう。しかし、ブログのテーマは教育であり、後天的に身につけられるものに限って論じます。原田先生は、以下の5つがパフォーマンス向上の原則だとおっしゃっています。

1、目的・目標設定

2、勝利意識

3、プラスの習慣形成

4、毎日、考える

5、心・技・体・生活のバランス

 まず1の目的・目標設定について。よく目標設定という言葉は聞きます。〇〇秒出したい、〇〇大会に出場したい、テストで〇〇点をとりたいなどです。私も高校時代は、インターハイに出場したいと頑張っていました。しかし、学びを進めていくと、どうもそれだけでは不十分だということがわかってきました。

 わかりやすい例え話で3人のレンガ職人の話があります。3人のレンガ職人がレンガを積み上げています。3人に「何をしているのですか?」と尋ねると、Aさんは「見ればわかるだろ、レンガを積み上げているんだよ」と少し不機嫌です。Bさんは「レンガを積み上げて、塀をつくる仕事をしているんだよ」と答えます。Cさんは「レンガを積み上げて、塀をつくっているんだよ。こどもたちが安心して学校生活を送るための塀になるんだよ」と充実した表情です。10年後この3人で最も成果を上げているには誰だと思いますか。…この問題を、幼稚園児や小学生に出すと、理由はわからないけどCさんと皆答えるそうです。

 3人とも行っている作業は同じです。しかし、成果に差ができるのは、

パフォーマンス=何を×どんな気持ちで、感情で

 行っているかです。ここで、なぜ目標設定ではなく、目的・目標設定なのかがわかります。何のためにという目的が明確に定まっているかということです。レンガ職人の話では、Aさんは目標もなく、作業を行っているだけなので、気持ちは不機嫌です。Bさんは、仕事のため塀をつくるという目標はありますが、Cさんはさらに、こどもたちが安心して学校生活を送るという目的までしっかり設定されています。目的と目標の詳しい違いは、別の記事で書いていきます。

 パフォーマンス向上の原則の1番目に目的・目標設定が出てくるということは、それだけ重要だということです。私も競技者の時は、目標はありましたが、明確な目的は正直ありませんでした。目的を心の底から納得し、つくることができたら、パフォーマンスは間違いなく向上していきます。(続く)

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