スポーツ食育

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「スポーツをする・身体を動かす」ということは、普通の生活とは違います。身体を激しく動かせば動かすほど、消耗するリスクが伴います。具体的には、エネルギー消費の増加、細胞の修復、酸化といった現象があげられます。そこで、それらのリスクを最小限にし、パフォーマンスを最大化させる食事が必要になってきます。スポーツをする人は、普通の人以上に食事をしっかり摂らないといけません。

 スポーツと食の関係は、以下のようになります。競技レベルが上がるほど、食事の影響が、大きくなります。プラスの影響としては、身体の活性化、機能向上、身体能力のアップなどがあります。逆に、マイナスの影響としては、怪我や老化が進むことなどが考えられます。

 

では、具体的にどのような食事を意識すればよいのでしょうか。

答えは、意外にシンプルです。

ごはん 

具たくさんみそ汁 

おかず 

です。そして、ごはんとおかずの基本の割合は、6:4が理想です。

つまり、お米をしっかり食べることがポイントになります。お米の素晴らしいところは、

①燃焼力

1.持続力の高い炭水化物 2.脂質が少ない 3.たんぱく質として利用されやすい 

4.ビタミン、ミネラル、食物繊維

②噛む力

1.良く噛める 2.消化吸収率アップ 3.代謝アップ 4.添加物が入らない

③胃腸力

1.胃腸の筋力アップ 2.整腸作用

 以上の3つの「食べる力」を効率よく育てることができます。さらに、お米にプラスして、雑穀を加えると理想的です。雑穀は、お米の力を底上げしてくれる、パワーアップ食材です。ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素が豊富で、体内のサビを防ぐ、抗酸化成分も期待できます。また、そしゃくが増えることで、胃腸も強くできます。雑穀は、生命力にあふれた食材といえます。

 捕食についての考え方です。捕食とは、1回の食事で補えきれない栄養をとる間食のことです。ここでも、おすすめは、おにぎり(お米)です。理由は、消化吸収が早い、安い、たんぱく質もとれる、脂肪が少ないといったことがあげられます。雑穀ごはんだと、ビタミン・ミネラルがしっかり摂れるためさらに良いでしょう。

 捕食のタイミングとしては、トレーニング前と後になります。前は、素早くエネルギーになるもの(炭水化物中心、脂質の少ないもの)。後は、エネルギー補給&筋肉修復として、炭水化物とたんぱく質が中心となります。

 水分補給は、パフォーマンスに大きく影響します。人間のカラダの60%は水分で、うち2%の脱水で運動パフォーマンスは低下し、さらに5%の脱水でパフォーマンスは30%低下します。スポーツドリンクを上手に活用することがポイントになります。

 補給のタイミングとしては、

練習前⇒30分前までに250~500mlのミネラルウォーターをゆっくり飲む

練習中⇒15分ごとに水やスポーツドリンクを1口、2口(50ml~100ml)くらい飲む

練習後⇒スポーツドリンクで失われた糖質と電解質(ナトリウム、カリウム)を補給

 サプリメントの考え方としては、あくまで食事で不足しがちの栄養成分を補うというイメージです。特に、子ども、成長期までは、安直に使い過ぎないようにしましょう。「食べる力」が基本になります。

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