コンフォートゾーンとは、個人が安心感や安定感を感じる領域や状態を指します。コンフォートゾーンでは、個人はすで知っている、慣れた状態や環境にいるため、不安やストレスが最小限に抑えられると考えられています。
いつもと同じメンバーで、いつもと同じ場所で、いつもと同じようなことをする。いつものように競技会に出て、自己ベストが出せればいいなあ。終わったら、みんなで打ち上げだあ。と、とてもポジティブな感情で、いつも楽しそうです。コンフォートゾーンの中で生活をしている状態だといえます。
しかし、この状態で、果たして、大きな目標や本当に望む未来にたどり着けるのでしょうか?
答えは、難しいのではないでしょうか。
コンフォートゾーンの中は、安心や楽、落ち着きが得られる反面、その先に訪れる未来は、現状維持です。もし、大きな目標や本当に望む未来が、現状にはない場合、現状維持している限り、永遠に目標にたどり着けることはありません。
よく自己肯定感を高めましょうと言われます。自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ、自分を好きでいるという感情です。とても大切な感情であり、幼少期から、育んでいくべきです。
しかし、今の自分でよいと考えることは、現状維持で構わないという意味でもあり、コンフォートゾーンの中でよいとも言えるのです。
目標達成をするには、コンフォートゾーンの外に出ることが必要です。つまり、現状を否定し、よりよい自分になることを目指すのです。
コンフォートゾーンの外は、慣れた状態や環境ではないため、怖いし、不安だし、面倒だと感じるでしょう。アスリートも、練習環境を変えたり、チームを変えたり、新しい技やトレーニングに挑戦したりします。どんなに経験が豊富であっても、慣れない状態は、不安になるものです。しかし、同じことをしていたらダメだということを、アスリートはわかっているのです。
つまり、大きな目標や望む未来にたどり着くことと、不安などのネガティブな感情はセットになっていると言えるのです。
これからは、変化が激しい時代です。現状維持をしたくても、変わらざるを得ないことも多くあります。よって、もっともっと良くなりたいという、最上志向を持った人材が求められます。
コンフォートゾーンの外に勇気を持って出ていける人はどんな人なのでしょうか。
それは、自己効力感が高いということです。やればできるという自信を、陸上競技を通じて、育んでいってください。
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