関東インカレが終わり、次の大きな目標は9月の日本インカレです。去年は、B標準記録で何とか出場できましたが、今年はチームメイトとの競争にも勝たなくてはなりません。恐らくA標準記録を突破しなければ、100mでの日本インカレ出場はないだろうと思っていました。
そんな中、各地で行われている大会で、4年生のチームメイトが続々と標準記録を突破してきました。4年生の意地というのもあると思いますが、正直その結果に焦りがなかったといえば嘘になります。ラストシーズンではないとは言え、チームメイトに負けるわけにはいかないと、6月の大会に挑みました。
まずは、埼玉県選手権です。昨年自己ベストで優勝している大会なので、ここで再び上昇のきっかけが欲しいところです。決勝を見据えたかたちで走った予選は、10秒67。今シーズンは散々な記録だったため、少し安堵し決勝へ。ただ、昨年より予選の記録は良いのですが、いまいちしっくりこないというモヤモヤはありました。しかし、高校の後輩も応援に来ているため、2年連続優勝を目指し、決勝のレースへ。気合を入れて臨みましたが、10秒78で2位。向かい風が吹いていたというのもありますが、凡タイムで、走りも余計な力が入っているようでした。
次週は、日本学生個人選手権という大会に出場。この大会は、全国大会で、日本インカレの前哨戦といった位置づけになります。学生トップレベルの選手も出場しているため、何とかくらいつきたいという思いでした。埼玉県選手権では、力が入り過ぎて空回りしたため、その点を注意して予選に臨みました。結果は、10秒57(+2.1)で突破。追い風参考ではありますが、初の10秒5台でした。ただ、この日はグラウンドコンディションが良く、全体的に好記録が出ていました。5台でも決勝は難しい状況で、準決勝を走りましたが、10秒63で敗退。今思えば、この大会の記録が公認だったら、気持ち的にもだいぶ楽になっていたはずです。自己ベストを更新できず、A標準記録にも届かないこの状況は、相当しんどかった記憶があります。
この時の走りを思い返してみると、地面をしっかりと捉えられていないという感覚がありました。中心から力を出せていないため、反発をもらえず、つぶれているというとらえ方もできます。埼玉県選手権では、無理やり地面を強くひっかきにいったため、力みが出てしまいました。逆に個人選手権では、力んではいないのですが、地面を捉えられないため、体が浮いてしまい、加速が鈍かったです。 このあたりは、走っているだけでは中々改善できず、補強トレーニングやウェイトトレーニング、プライオメトリクスなども活用していく必要があります。それに気がつくのが4年時になるのですが、この時点ではよくわかっていません。不安定な技術、メンタル、身体とかみ合わない状態の中、シーズンは進んでいきました。(続く)
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