リラクセーション・サイキングアップ

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 メンタルトレーニングシリーズ、リラクセーションとサイキングアップについて紹介します。

 普段の練習では良いパフォーマンスを発揮できるのに、本番では力を発揮できない。ということがよくあります。緊張感の高いレベルの高い大会になるほど、選手の実力の差はあまりありません。持っている力を100%発揮できる選手が勝ち抜いていくのです。実は人の心にはパフォーマンスを発揮しやすい理想的な心理状態があります。これをゾーン・フローといいます。

 ゾーン・フローに入ったスポーツ選手は、その時のことをふりかえり、

「時間がゆっくりに感じて試合が早く終わった」

「何も考えてないようで身体は勝手に動いた」

「ボールが止まって見えた」

 など、不思議な感覚で表現しています。超集中の状態なのかもしれません。

 下の図のようにゾーン・フロー状態に入るためには、緊張しすぎでも、リラックスしすぎていてもよくありません。適度な緊張とリラックスしている心理状態になる必要があります。

 

 緊張が強い場合はリラクセーションしましょう。リラクセーションには以下の方法があります。

①笑顔⇒過緊張になると笑顔ではいられません。つまり笑顔を意識してつくれば緊張はほぐれるのです。

②呼吸法⇒緊張すると、知らないうちに呼吸が浅く短くなります。そこで目を閉じて、呼吸に意識を向けます。ゆっくり鼻から吸って、口から吐きます。吸う2倍の時間をかけて、長く吐きます。

③音楽⇒リラックスできる曲を聴きましょう。気持ちの安らぐ音楽がよいでしょう。

④ストレッチやマッサージも効果的です。

 逆に何だか気持ちが高まらない。元気がない時などはサイキングアップを取り入れましょう。

①発声⇒声を出すことで元気になります。みんなで声をだしましょう。「ファイト~!」「いきま~す!」など

②呼吸法⇒リラクセーションとは逆に、短く・浅い呼吸を繰り返します。

③音楽⇒テンションが上がる元気のよい曲を選び聴きましょう。

 ラグビーでお馴染みとなっているのは、ニュージーランド代表が試合前に披露する伝統の踊り「ハカ」は、まさにサイキングアップの儀式なのではないでしょうか。

 このようにリラクセーションとサイキングアップには、様々な方法がありますが、特にオススメで効果的なのは、音楽です。音楽は、人の心に大きな影響をもたらします。リラックスできる曲、テンションが盛り上がる曲をあらかじめ決め、プレイリストをつくります。必要な状況に応じて、決まった曲を聴いて、気持ちをコントロールしましょう。

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