どこまで熱中を促すか?

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中学生に陸上を教えていて嬉しいことに、「陸上が楽しい、好きになった」と言われることがあります。記録を伸ばすこと、好きにさせることは指導者の力だと言えるでしょう。しかし、どこまで熱中を促すか迷うことがあります。特に才能を感じる子がいた時、やはり頑張ってより上を目指してほしいと指導に熱が入ります。自分が陸上に人生を賭けていたため、わかってはいても重ね合わせてしまうのです。(以前書いたように私は中学時代はあまり真剣に取り組んではいませんでした。)その子が高校以降も本気で陸上を続けたい場合は迷う必要はないのですが、多くはそう考えていないでしょう。受験勉強があり、より難関校を目指している子もいれば、他の活動を掛け持ちで行う子もいる。中学生のように人生経験が浅い、選択肢が乏しい年代は、様々なことを経験し、自分の適性や長所を見つけていく時期でもあります。そういった時期に陸上一本に傾倒させていくことがはたして正解なのか迷うということです。本当は別の可能性があったのではないかと。自身の経験からも中学時代は緩く、楽しくやるくらいが実は先を考えると良い場合がありますし、頭ではわかっているつもりです。しかし、指導者になるとエゴのようなものが出て、つい競技志向に傾いてしまいます。スポーツ推薦で人を集めたわけではない、公立学校の場合、様々な子供のニーズに合わせた指導が必要になります。競技力を向上させ、より上を目指したい子には、時には厳しい指導をすることもありでしょう。ただ何のために陸上をするのか?ということはチームで共通理解をはかり、陸上競技を通じた人間的成長の部分は協調していきたいですね。

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