目標を立てるというと、多くの場合は、「100m〇〇秒や〇〇大会に出場する」などの結果目標になることが多いかと思います。
もちろん、結果目標はとても大切ですし、ゴールのイメージをつくったり、モチベーションにもなるでしょう。
ただ、結果だけに気持ちが行き過ぎると、失敗した時のことが頭に思い浮かんだり、過緊張になりパフォーマンスが低下することになりがちです。
特に、緊張しやすい重要な試合前などは、その傾向が強くなります。
そこで、目標を立てる段階では、結果目標だけではなく、結果を出すための過程の目標、プロセス目標を決めておくとよいです。
例えば、1か月後の大会の目標を決める際には以下のような方法で行います。
結果目標⇒①100m〇〇秒〇〇で自己ベスト更新②4×100mリレーで〇〇秒〇〇で〇位入賞
プロセス目標⇒①1か月間夜〇時までに寝て、睡眠時間を7時間以上とる、②週に1回トレーナーに身体のケアをしてもらう、③スタートダッシュの練習では、特に飛び出しの角度に意識を向ける、④バトンパスの練習では、渡す際に相手の手をよく見る
短期・中期的な目標の場合は、未来(結果)を意識しすぎると、自分を見失うことがあります。「今、ここ」に自分の気持ちを集中するには、プロセスに意識を向けることです。過程(プロセス)の先に、結果があるとわかっていれば、試合当日に過緊張からパフォーマンスを大幅に低下させるということも減らすことができるはずです。
コメント