速く走るシリーズ、今回は、膝の折りたたみについて。
短距離走における膝の折りたたみとは、下の画像のような局面をさしていると思われます。
よく言われているのが、膝をしっかりと折りたたんだ方が、前に足を持ってくるスピードが向上するというものです。膝を開くと、慣性モーメントの関係で、動きが遅くなるとのことです。
個人的な考えですが、この動きに関しては、意識してどうこうするものではないです。
足を前に持ってくる際に、自然に折りたたまれるのであって、意識的に練習しても何かが変わるとは思えません。
膝を曲げるという動きなので、ハムストリングスが関係していそうですが、実際は、積極的な収縮が起こっているわけではなさそうです。
ハムストリングスの筋量が多いと、折りたたまれていないように見えるかもしれません。(見えるだけで、パフォーマンスに関係があるとは考えていません。)
また、膝の折りたたみと同様によく言われるのが、膝を開くタイミングが早いとよくないというも存在します。
膝を折りたたんで前に持ってきて、接地に向かう際には、膝を開いていくですが、このタイミングが早いとブレーキがどうのというものです。
これに関しても、繰り返しになりますが、人によると考えています。
1流選手でも、膝の開きが早いと見える選手もいますし、それぞれなので、意識して変えようとするのは、これもまた疑問です。ピッチの速い選手は、単純に地面に着くのも速いので、膝の開きも勝手に速くなるという気もします。
やはり、膝下のような身体から遠い部分の動きは、あくまで受動的に行われているものだと思います。ここを取り出して練習しても、あまり意味を感じないので、股関節周辺などの身体の中心の動きに着目した方がよいでしょう。
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