コアスタビリティとは、体幹部の安定性を意味します。ここで言う体幹部とは、腹筋や背筋、骨盤周りの筋群を指します。ランニングやジャンプ等のスポーツ動作は主に四肢の動きによって生み出されれていますが、体幹部が安定していて、出力できることもパフォーマンスに影響してきます。
コアスタビリティ向上させるトレーニングとして、よくプランクが行われています。
このようなトレーニングは様々バリエーションがありますが、共通して意識したいポイントは、腹筋や背筋、お尻といった体幹部の筋に意識的に力を入れるということです。例えば、プランクの場合は、特に力を入れなければ、腰が反ってきてしまいます。そこで姿勢を維持するために体幹部に力を入れることでコアトレーニングになります。よく走っていて身体が反ってきてしまう人は、プランクを行うことでコアスタビリティを向上させ、姿勢を安定させることに繋げることができます。大切なことはこのようにトレーニングの意図を理解して行うことです。腰が反った状態でプランクを行っていては、トレーニングの効果は期待できないでしょう。
また、コアスタビリティが重要だからといって、プランクのようなコアトレーニングばかりでは肝心の四肢の筋力は向上しません。やはりトレーニングのメインとなるのは、殿筋を中心に股関節周辺を強化する種目になります。DL(デッドリフト)のようなバーベル等を使ったトレーニングをフォームを正しく保った上で行えば、体幹部の筋も鍛えられます。バーベルによる重量で腰椎が屈曲(腰が丸まる)するのを防ぎながらトレーニングすることは、怪我を予防する上でも大切です。
個人的な感覚ですが、このコアスタビリティが低いと感じる人は一定数います。陸上の練習をする中で改善していくことも考えられますが、補強として、コアを意識したトレーニングを取り入れるのも選択肢の1つです。特に、初心者でデッドリフトやスクワットといったトレーニングを行うのが難しい場合、プランクや通常の腹筋・背筋運動を自体重で行うことをおすすめします。
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