日誌の効果についてはこれまでも述べてきています。日誌①、日誌②、日誌③に続く四回目ですが、それだけ重要であり、必ず書くべきものなのです。今回はより深堀した内容をいくつかまとめていきます。
①日誌は自信(自己効力感)を高める⇒人は、「できそうだ」という、プラスの効力予期があるときに行動します。そして、行動する中で、「結果が出せそうだ」というプラスの結果予期ができるようになることで結果につなげることができます。ただ、人の思考は変えづらいので、言葉(文字)を変えることが有効です。毎日の日誌に1日をふりかえり、できたこと、目標に向け行動できたことを書き続けます。少しづつ自己効力感が高まることで、夢や目標を大きく描けるようになってきます。大リーグで活躍する大谷翔平選手は、高校1年生の段階でドラフト1位8球団指名を描いています。積み重ねた自己効力感がなせる技だといえます。しかし、現代における日本社会は、総じて自己効力感が高いとは言えないと考えています。様々な要因があり、成功体験を重ねにくい環境にあると思います。自信がない人は、夢を描く人の足をひっぱり、妨害する傾向にあります。いじめ問題などにも関係してきており、夢を大きく描くことを敬遠する空気感が醸成されています。改善策としては、やはり1人1人が日誌を書き、自己効力感を高める。組織単位で工夫して成功体験が積める環境をつくることで、夢を語ることができる集団を教育する。ことで第2第3の大谷翔平が誕生するのではないでしょうか。
②1週間単位でふりかえる⇒毎日の日誌が書けるようになったら、週末に1週間をふりかえります。1週間の中で良かった日、悪かった日を見つけることで、自分の傾向に気がつくことができます。どんなに優れた成功者であっても、毎日良いことばかりではありません。悪い日や失敗する日もあるのです。ただ、成功者は自己分析をして、失敗の波を少なくしています。なぜ失敗したのかを、心・技・体・生活から分析し、改善を繰り返しているのです。ふりかえりをしなければ、同じ失敗を繰り返し、なぜという思考が生まれないのです。1週間のふりかえりを1か月単位でも行えば、より精度をあげていくこともできます。
③感情のふりかえり⇒その時の自分の思考や感情を思い出すことができます。思考や感情は結果に大きく影響します。例えば、全国大会など大きな成果を望む場合は、強い勝利意識が必要です。このくらいでいいだろとかちょっと無理かもという思考になっている場合、高確率で失敗します。しかし、人の思考は無意識が占める割合が9割です。気が付かない内にそのようなネガティブな感情や思考が沸き上がっている場合があります。「優勝を狙っていた」のに結果は3位で、後からふりかえると、「3位だろうと思っていた」ということなのです。いつから、「3位だろう」という思考・感情になっていたのかということが分かれば、1度立ち止まり、手を考えることもできます。日誌で日々の自分の感情を紐解くことで、自分では意識的に気が付けない領域にも踏み込むことができるのです。
コメント