指導者やリーダー、経営者に求められる資質の1つに組織全体の心理的安全性を高める力があげられます。組織やチームでメンバーが安心して活動できることは、パフォーマンスを向上させる上で必要不可欠です。そこでよく行われるのは、1on1ミーティングです。教師と生徒、リーダーと部下、指導者と部員によるコミュニケーションにより、関係性を高めることが狙いです。成功の循環モデルにもあるように、関係の質を高め、心理的安全性が確保させることは、思考の質、行動の質、結果の質を高めることに繋がります。
しかし、このミーティングが必ずしもうまくいくわけではありません。1on1ミーティングによるコミュニケーションといっても、ただ、世間話や雑談をすればよいわけではないからです。よく、雑談力や話し方、聞き方のスキルといった技法が取り上げられることがあります。もちろんそういった要素も無駄ではありませんし、世間話や雑談もコミュニケーションの1つではあります。しかし、本当に意味で必要なミーティングとは、
相手のパフォーマンスを高める、どうすれば課題を改善できるのか
といった内容から、成功に導くミーティングなのではないでしょうか。そして、成功に導けるリーダーにこそ、部下は信頼を寄せ、本音のコミュケーションができるのです。
そのためにも、リーダーは、部下の目的・目標や理念、行動、長所、価値観等を知り、成功の要素がわかっていなければなりません。こうなれば、部下は成功するというイメージがなければ、価値のあるミーティングにはならないのです。つまり、リーダーや指導者、経営者が最も学んでいる必要があるのです。
また、リーダーと部下という縦のつながりも大切ですが、メンバー同士、部員同士、クラスメイト同志の横のつながりも必要不可欠です。関係の質が高い組織は、個人のパフォーマンスも向上していきます。では、組織の関係性を高める最も重要なことは何でしょうか。それは、
お互いの目的・目標を知り、共有すること
です。チームメイトの本当の想いを知ることは、心理的安全性を高め、最高のコミュニケーションにつながります。目的・目標は用紙に書き、全員で共有することをリーダーは考えるべきです。
1on1ミーティングや目標の共有により、真のコミュケーションを目指していきましょう。関係の質を高め、心理的安全性の高い組織が今後ますます求められていきます。
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