成功の循環モデルでは、組織の関係性が、結果成果に大きく影響を及ぼすことを紹介しました。今回は、組織を考える上で大切な3つの組織論について紹介します。
①2‐6‐2の法則
組織で活動するならば、全員が高い目標を持ち、高いモチベーションで、協力し合えることが理想です。しかし、現実は中々そうなりません。2‐6‐2の法則とは、組織をつくると、20%の協力的なリーダー層、60%の傍観者層、20%の非協力層に分かれるという法則です。
程度は違えど、どんな組織も割合はほぼ同じになります。では、20%の非協力層がいなくなれば良いチームになるのかというとそうではありません。今度は、60%の傍観者から、20%の非協力層が生まれます。よって大切なことはまず、20%の協力的なリーダー層が力を発揮し、60%の傍観者層を仲間に引き入れることです。組織の80%がモチベーション高く活動できていれば、20%の非協力層も少しづつ協力するようになります。
②ICM(Ideal Company Method)
ICMとは、原田教育研究所が提唱する、理想の職場を評価する手法になります。理想の組織とは、人々がイキイキ・元気に働き、コミュニケーションが円滑で、その結果、成果や成績を上げることができる組織です。理想の組織で活動する人々は、①組織における存在感(肯定感、自信)が高い ②組織における不安感(ストレス、不安)が低いという特徴を持っています。この2つの要素に着目し開発された組織アセスメント(評価)の手法を用いて、アンケート調査を行うことで、現在の組織はどのようなタイプで、どんな課題があるのかが浮き彫りになります。
③組織の成長・発展段階
かつてプロ野球選手・監督して活躍された野村克也さんは、こう表現しています。「人間は、“無視・賞賛・非難”という段階で試されている」
原田先生は、組織にも段階があり、段階に応じた関わり方はあるとおっしゃっています。
level1 帰属⇒チームに馴染む段階
level2 称賛⇒ほめる・信頼関係をつくる段階
level3 教育⇒ほめることに加え、叱るなど部分否定も増やしてく段階
level4 強化⇒スキル向上・実力確認。量・質共に高めていく段階
level5 勝負⇒勝負の土俵に上がる段階
自分のチームがどの段階にいるのか。結果成果を出せる組織を目指すには、勝負の段階に入る必要があります。
3つの組織論は、組織を成長させる上で欠かせない考え方です。それぞれの詳しい解説はまた別の記事にまとめていきます。
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