睡眠

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 日本人は睡眠時間が短いということが、経済協力開発機構(OECD)の調査で指摘されています。 https://news.yahoo.co.jp/articles/32fce519d0ee6a0b4c4303785dfe25a6acaba882

 睡眠が、競技パフォーマンスや健康に影響を及ぼしていることは間違いないようです。特に、身体の発達が著しい中高生とって、睡眠時間を十分確保し、質を向上させていきたいです。

 大リーグで活躍する大谷翔平選手は、10時間の睡眠に加え、2時間の昼寝をしているそうです。また、100m世界記録保持者のウサイン・ボルト選手は、9時間睡眠。テニスプレイヤーのロジャー・フェデラー選手は、12時間睡眠と、1流アスリートは睡眠を重視しています。

 睡眠を十分にとることで、心身の疲労の回復や筋肉の成長、免疫力の向上、ストレスの緩和等が期待できます。また、反応時間や集中力が必要とされる運動パフォーマンスを向上させるという研究もあります。

 逆に、睡眠が不足すると心身に様々な悪影響をもたらします。例えば、アスリートなら、6時間睡眠の選手は8時間睡眠の選手に比べ怪我をする確率が約2倍というデータがあります(Milewski et al, 2014)。また、6時間以下の睡眠の人は、7時間以上睡眠をとっている人に比べて風邪を引く確率が4倍以上にもなるそうです。

 やはり、思春期の中高生にとっては、8~9時間程度の睡眠時間を確保することが理想だと考えられます。競技パフォーマンスを向上させる重要な要素として、睡眠を位置付けていきましょう。

 次に、睡眠の質についてです。睡眠は、寝入りの90分間で、いかに深い眠りにつけるかが重要です。その際のポイントが、体温です。体温が低すぎず、高すぎない状態が眠りを深くします。就寝90分前に15分ほど入浴することで、丁度よい体温になることができます。次に、就寝前に脳をなるべく使わないようにします。スマホやテレビは見ないようにし、毎日出来るだけ決まった時間に就寝することが大切です。また、コーヒーなどに含まれるカフェインは脳の覚醒効果があるため、夕方4時以降は飲まないようにします。朝起きたら、太陽光を浴びて、1日のリズムをつくっていきましょう。(西野精治著「スタンフォード式最高の睡眠」より引用)

 最後に、最も重要なことは、睡眠の質を高めるためにも、睡眠の量を確保することです。睡眠不足の場合は、見直すことで、競技パフォーマンスの向上が期待できます。

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