ここでいうウエイトトレーニングとは、自体重や重りを使った筋トレを指します。プライオメトリクスと呼ばれるジャンプトレーニングは一旦別として考えます。果たしてジュニア期にウエイトトレーニングは必要なのかといった論争もたまに見かけますが、現時点の私の考えでは、中学生でも必要です。競技力を向上させるということが目的ならば必ず取り入れましょう。中学生で筋トレをすると、身長が伸びなくなるとか怪我をするという指摘に関しては、そこまでの重量を中学生は使用できないので問題ないと思います。そして、軽い重量でも十分に筋力を向上できるという感触がありました。どういった種目が必要なのかは今後紹介していきます。
ウエイトトレーニングが重要である理由は主に2つあります。1つは身体のポテンシャルをアップさせること。2つは怪我をしにくくなることです。
身体ポテンシャルが上がるとは例えば、脚を曲げ伸ばしする筋力が強くなれば、走る力や跳ぶ力の向上も期待できるということです。競技レベルが上がれば、そんな単純なものではありませんが、ある程度のレベルまでは身体ポテンシャルと競技力は直結していると考えます。また、陸上競技は特性上、技術面の貢献がどちらかというと少ないスポーツです。技術面の貢献が高いスポーツとは、例えば卓球やフィギアスケートなどがあげられます。これらのスポーツは10代などの若いアスリートが日本代表で活躍したりしますが、陸上競技で中学生が日本代表に入ることはまずないはずです。それはつまり筋力がなければ陸上の技術は身につかないともいえると思います。そして最も安全に効率よく筋力を向上させられるのが、ウエイトトレーニングと言えます。大リーグで活躍する大谷翔平選手の考え方です。
“筋力がないとできない技術やメカニズムや動きがあるので。技術をうまくするためのフィジカルだと思っています。”
“筋力をつければ野球がうまくなるなんてことはありません。野球がうまくなるために必要なこととしてウエートトレーニングを入れているだけ。”
やはり競技の技術練習に加え、ウエイトトレーニングを行うことは、競技向上を目指す上で最重要ポイントの1つでしょう。2つめの怪我をしにくくなるについては、次回の記事で紹介したいと思います。
コメント
適度に短くて読みやすいです!
コメントありがとうございます。読みやすい記事を意識していきます!