何事においても、大きく成功したり、目標達成するためには、モデリングが大切だと思います。モデリングとは、すでに成功している人の真似をするということです。守破離という言葉があるように、最初はとにかく、型や方法などを忠実に守ることをオススメします。成功している人は、成功までの過程で様々な失敗や試行錯誤をしてきているはずです。その中で編み出された型や方法には何らかの意味があり、経験が浅い段階の人には気が付かないポイントが隠されているものです。よって、意味が理解できなくても、真似をしてみる。我流は1度封印し、言われた通りやってみることが成功への最短ルートになります。モデリングを繰り返している内に、少しずつ、本質に近づいていき、自分なりのオリジナルを出していく段階に入ります。この段階までくると、かなり成功や目標達成のプロになってきているのではないでしょうか。
ふりかえると、私も無意識にモデリングをしていました。例えば、高校時代に信頼していた先輩から教わったトレーニングを継続して行ったり、大学では、後に五輪選手になるチームメイトが行っていた補強を真似したりしました。指導者になってからは、原田隆史先生を始め、結果を出している指導者の方々のセミナーや勉強会に参加し、学んだことを実践しています。一昔前は、SNS等が普及しておらず、中々情報を得づらい状況でしたが、現在は、その気になればオンラインで学んだり、繋がったりすることができる時代です。そういった意味でモデリングが容易になったと言えるのではないでしょうか。
しかし、肌感覚ではありますが、まだ我流や自己流にこだわってやってしまう人も多いと感じています。車輪の再発明(広く受け入れられ確立されている技術や解決法を(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること)をしてしまっているのです。ウェイトトレーニングを例に挙げると、効果的なものはすでに出尽くしており、急に革新的なものが次々現れることはないでしょう。よってこれまで生き残ってきた、優秀なトレーニング種目を探求していくことが最も結果につながると考えています。しかし、毎年奇抜なトレーニングというものが取り上げられます。(例えば、風船を膨らましたり、ボールにまたがったりしてスクワットをするなど、または○○理論式トレーニングなど)大抵はすぐに消えていきますが、やはり人は我流や自己流で結果を出したい生き物なのかもしれません。
もちろん、昔の方法が全てと言いたいわけではありません。革新的なイノベーションを起こすこともこれからの時代には求められてます。しかし、不易流行(いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ、新しい変化も取り入れる)という言葉があるように、すでに結果を出してきている先人が積み上げてきたことが土台にあることは間違いありません。よってまずは成功者をモデリングせよという結論になります。モデリングして答えがわかった上で試行錯誤をしていきましょう。モデリングなき試行錯誤は、失敗の可能性が高いでしょう。
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