目的・目標を決め、いざ行動しようと思っても、中々うまくいかないという経験があるかもしれません。行動しようとすると、不安になり、失敗するような気がしてしまう。
そして、本当に失敗してしまう。やがては、行動が止まる。
このような状態は、心にブレーキがかかっている可能性があります。
トラウマやマインドブロックと呼ばれる、心の作用が働いています。
トラウマとは、衝撃的で心的外傷を負うような経験。マインドブロックとは、目標に向かって行動する際、行動に対し抵抗感を感じる思考パターンのことです。
そのようなトラウマやメンタルブロックが自分にかかっているなんて自覚はない。という人もいるでしょう。
それもそのはずで、人間が意識して思考や行動している部分は、わずか1%しかないと言われています。他の99%は、潜在意識、つまり無意識に思考や行動をしているのです。
つまり、自分では中々気づくことができない、潜在意識、無意識にマインドブロックがかかっているのです。
人の脳は、2~7歳で大きく成長し、8~15歳で人格が形成されます。この時期につくられたマインドブロックやトラウマは、大人になっても影響するといわれています。
例えば、エレファントシンドロームという心の現象があります。
子どもの像を、縄で木にくくりつけます。子どもなので、まだ力が弱く、暴れても、縄を外すことができません。
すると、逃げることをあきらめるようになります。
時間が立ち、像は大人に成長します。力は、子ども頃よりも何倍も強くなっています。縄を引きちぎることも可能です。
しかし、大人の像は、縄を外し逃げることをしません。
自分には、縄を外すことはできないと思い込んでいるのです。
エレファントシンドロームとは、無意識にマインドブロックがかかっている状態だといえるでしょう。
他にも、他者と比較され否定された経験や、結果だけで自分の価値を否定された経験、夢を否定された経験などは、トラウマやマインドブロックに繋がっている可能性が考えられます。
現代社会は、無意識のマインドブロックがかかってしまうような、ストレスが多いといえます。
長く続いた原始時代の生活と比べると、狩猟採集を行っていた時代は、食料を確保するのが命がけでした。狩りをしている瞬間には、強いストレスを感じていたに違いありません。しかし、それ以外は、割とストレスフリーな時間もあり、ストレス解消もできていたのではないかと想像します。
現代社会は、命がけのストレスというのは、ほとんどないでしょう。ただその替わり、小さなストレスが積み重なっていくという特徴があります。
マインドブロックがかかりやすい現代社会において、自立し、目的・目標に向かい行動できるようになるには、心のブレーキを外していく必要があります。次回は、その具体的方法を考えていきます。
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