ブタペスト世界陸上を見て、特に印象に残った女子100ｍの感想です。優勝は、アメリカのシャカリ・リチャードソン選手。タイムは大会新の10秒65と素晴らしい走りでした。しかも、準決勝は、スタートから出遅れたため、プラスで拾われての決勝進出でした。決勝は９レーンからスタートし、中盤から抜け出し圧勝です。
リチャードソン選手、無駄のないコンパクトな動きで安定感のある走りをします。身長は１５５cmと小柄で、日本の選手も大変に参考になるのではないでしょうか。
➀脚を上げる⇒②下に降ろす⇒③体重が乗る⇒④後方には蹴らず、前に持ってくる（以上繰り返し）
走りとは、非常にシンプルな運動だということを教えてくれます。とにかく余計なことをしていないように感じます。後方に蹴り上げたり、膝下を振り出したりといった不自然な動きは見受けられません。また、腕振りもコンパクトでありながら、肩甲骨周辺はしっかり機能しており、下半身の動きと連動しています。後半になっても、動きが乱れることなく、走り切っています。
リチャードソン選手、23歳と若く、これから10秒5台と世界記録に近づいていくのではないでしょうか。教科書にのせたいような素晴らしい走りだと感じました。
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