トリプルエクステンション

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 トリプルエクステンションとは、ジャンプ動作やスプリント(特にスタート時の動作)において、股関節・膝関節・足関節を連動して伸ばすことをいいます。3つの関節を連動させることで、大きな力を地面に加えることが可能になります。

 実際に動きを見ていても、股関節(殿筋群)が弱く、使えていない選手は、ジャンプ動作をすると、トリプルエクステンションが起こりにくいです。

下の動画は、前半がトリプルエクステンションが不十分な動き、後半は十分な動きの再現になります。

 トリプルエクステンションが不十分な動きの特徴は、股関節・膝関節・足関節が伸び切っておらず、身体が少し、くの字に曲がっています。

 3つの関節が機能し、トリプルエクステンションが起こると、以下にように足首までしっかりと伸ばすことができます。

 ポステリアルチェーンの記事でも解説しましたが、トリプルエクステンションを起こすためには、身体の後面の筋群を機能させることは最重要ポイントになります。メディシンボールスローで腰を落としたがらない場合は、身体が無意識に殿筋群を使おうとしていません。こういった選手は、トリプルエクステンションが不十分になります。

 また、殿筋群など股関節は強いのに、足首が伸びない選手がいることがあります。股関節で生み出した力が足首まで伝わっていないケースです。

 このような場合は、足首を伸ばす機能が落ちている可能性があります。以下のような、股関節の動きを入れた、コンビネーションカーフレイズを取り入れます。

 加えて、足首が機能しない原因に、足底筋群が使えていないことがあります。足底筋へのアプローチも頭に入れておきましょう。

 このようにトリプルエクステンションが自然と起こる体づくりはパフォーマンスを向上させ、怪我の予防にもつながります。自身の身体の状態をチェックし、必要なトレーニングを継続していきましょう。

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