セルフ・コンパッション

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 セルフコンパッション(Self-compassion)とは、自分自身に対して優しさや共感を持って接する姿勢を指します。特に、失敗や困難な状況に直面した際に、自分を批判したり厳しく責めたりするのではなく、他人に対するように優しさや理解を持って自分を扱うことが大切とされています。

 普段から真面目に努力しているのにも関わらず結果が出ずに悩んでいる人や完璧主義者の人には、セルフコンパッションの考えは有効であると考えます。以下は、セルフコンパッションを実践する上での具体的な方法やマインドセットになります。

➀自分を褒める…体づくりをするには食べ物から栄養をとる必要があるのと同様に、心にも栄養(ストローク)が必要です。身近な人からストロークをもらえる環境なら最高ですが、難しい場合でも、日誌を書くようにします。1日を振り返り、よかったことや成長できたことに目を向けましょう。失敗しても過度に反省するのではなく、どうすればよかったのかという改善思考で自己否定感が高まらないようにします。また、少数かもしれませんが、無条件の自分を認めてくれる存在がいるのならば、その人の元に行き、ストロークをもらうのも有効です。

②子ども性…小さかった頃の心を取り戻すこともセルフコンパッションの1つです。無邪気な笑いは大人になっても必要不可欠です。子どもは1日400回笑うが、大人は15回だそうです。たまにはレクリエーションや遊びを取り入れて、スマイルを取り戻せるようにしましょう。

③長所と短所は半々…自分に厳しい人はどうしても自分の短所などのネガティブな側面に目がいきがちです。しかし、一見ダメに見える自分のネガティブな側面も、自分を構成する要素の1つなのです。ネガティブな側面を全て切り離して、ポジティブな側面だけを残すことは、むしろ自分の本来持っている力を発揮できなくなります。例えば、試合になると失敗するかもしれないと思ってしまうネガティブな自分は、マイナスに働くかもしれません。しかし、時には、慎重さに繋がり、大きな事故を防いでくれる役割を果たしていたりするプラスの側面も持っているのです。

 人間は長所と短所が半々の存在であり、長所の裏には短所があり、短所の裏には長所が必ずあると理解します。よって、ネガティブだと感じてしまう側面を認めることは、自己を容認する上で大切な考え方なのです。

 最後に、目標達成を目指したり自己を成長させていくには、自分に厳しく、困難に耐える局面も多々あるはずです。自分を甘やかすというのではなく、時には頑張った自分を褒め、優しくすることは、長い人生で必ず必要になるでしょう。

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