日本インカレまでの1か月は、イメージ通りに進んでいく感覚がありました。走りの感覚も、越谷選手権で仕上がった感じがあり、あとは気持ちと体の調整するのみです。具体的な練習内容としても、ウォ―ミングアップで走りを確認し、SDとクリーンを中心にジャンプトレーニングや120~150m走を適宜入れていきました。8月上旬に、数日、検見川で坂走を行っていますが、短いダッシュがメインでした。
8月下旬には、日本インカレ前最後の記録会に出場。インカレの出場はほぼ確定していたため、練習の一環として位置付けていました。結果は、1本目10秒67、2本目10秒61。あまり風向きが良くないのもあり、記録はイマイチでした。ただ、中盤以降動きはまとまっており、焦りはありませんでした。準備さえできていれば、緊張感のある本番でスイッチが入ると確信していたからです。
日本インカレ2週間ほど前になり、練習を少しづつ減らしていきました。それまでにしっかりと練習や試合と身体に刺激が入れらているため、思い切って休んでも問題ありません。筋肉が緩み過ぎないように、数日ごとにスピード刺激を入れ、調子を上げていきました。この2週間の具体的な練習スケジュールが以下になります。
8月27日(金) SD 150m+100m×2S(R30)
8月28日(土) バトン練習 WT(クリーン)
8月29日(日) REST
8月30日(月) バトン練習 120mTD×1
8月31日(火) WT(クリーン、ここで自己ベストの105㎏に成功)、体幹
9月1日(水) SD
9月2日(木) REST
9月3日(金)1週間前 バトン練習 4×100mR通し(1走、39秒93)
9月4日(土) ACTIVE REST(スパイクを履かないで、体を軽く動かす程度)
9月5日(日) REST
9月6日(月) バトン練習
9月7日(火) ACTIVE REST
9月8日(水) SD
9月9日(木) ACTIVE REST
9月10日(金) 日本インカレ1日目(4×100mR予選、100m予選・準決勝)
今振り返ると、かなり練習量を落として、調整していることがわかります。シーズンに数回ある、山場の大会用の調整メニューだと思ってください。10日前にクリーンで自己ベストが出せており、調子が上がってきていることが伺えます。また、私の場合、リレー以外、タイムトライアルをやっていません。これまで、練習中にタイムを計っても、あまりよいタイムが出ないため、調子のパラメーターにならないと判断したためです。
そして、日本インカレ1日目。まずは、4×100mRの予選。力的には決勝進出は余裕がありました。また、リレーメンバーは全員、個人種目もあるため、気持ち的には抑え気味に走っていたと思います。
結果は、39秒98で組1着で予選通過。1走としての走りも全開ではないとはいえ、力強く手ごたえがありました。ウォ―ミングアップが終わり、次はいよいよ100m予選。これまでにない仕上がりでスタートラインに立つことができました。(続く)
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