もしもう一度やりなおすなら~競技者高校編⑧~

もしもう1度やりなおせるなら

 埼玉県大会100mで関東大会を決め、次の日の200mは棄権。いや出ろよ。と今では言うと思いますが、とりあえず100mで満足したのだと思います。関東大会までは約1か月、とにかく各県の結果が気になり、ドキドキしながら調べていました。インターハイへは北関東で6位以内、ランキングでもちょうど6位だったはずです。1人は実力が抜けていましたが(インターハイチャンピオンが同県にいました。)あとは0.1秒以内に6~7人いる接戦です。とにかく関東大会当日までのコンデションと当日自分のレースをすることだけを考え調整を続けました。

 大会数日前にはスタートリストが出たので、決勝までのイメージトレーニング。また、競技場は初めていく場所(等々力陸上競技場)だったので、1週間ほど前に下見で訪れました。当日迷って焦らないためです。アップする場所や召集所の場所なども確認し、入念な準備をして臨みました。

 大会までの調整はうまくいき、体の状態は都大会よりもよいと感じていました。また、関東大会はリレーの出場はないため、疲労もありませんでした。予選は、1着で通過。タイムは向かい風で10秒89。ランキングでは上の選手がいましたが、スタートから飛び出し、後半は流して余裕がありました。周りのタイムを見ても、準決勝も2位以内で通過できそうな好調ぶりで、決勝が勝負だとベンチで休息をとっていました。

 しかし、準決勝前に軽く動いている時、軽い違和感を身体に感じました。脚が痛いというのではなく、全体がだるい感じで、力が少し入りずらかったのです。ただ当然、怪我でもない限り、走らないわけはいきません。あまり気にせず準決勝に臨みました。結果は3着で通過。しかし、走りの内容がよくありませんでした。うまく体が動かず、スムースな加速でななく、固い動きというか力んだ走りで何とかゴールした感じでした。しかし、原因が分からず、嫌な予感や焦りを感じていました。次の決勝で6位以内に入ればインターハイです。何とか悪いイメージを払しょくし、今までやってきたことを再度思い出し、決勝のスタートラインに立ちました。

 決勝のレース。スタートから勝負をかけましたが、体に力が入らず、後半20mで数人にかわされた感覚。1位以外は大接戦になりましたが、ゴールした瞬間に自分が7位だということがわかりました。6位とは0.01秒差。

 インターハイを目指した3年間は0.01秒届かず、幕を閉じました。

等々力陸上競技場 - Wikipedia

 

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