もしもう一度やりなおすなら~競技者高校編⑤~

もしもう1度やりなおせるなら

もう1つ最後の冬季トレーニングで取り組んだこととして、早朝練習があります。ほぼ毎日朝練習をしていましたが、週2回は超朝練習と称して、始発電車で学校に行っていました。5時くらいの電車は意外と混んでいた記憶があります。まだ、日が昇っていない極寒の中、1人での朝練習は過酷でした。ただそれだけ何としてでもインターハイに出たいという気持ちが強かったのだと思います。

主に朝練習で行っていたことは、補強と100mの流しです。まずは、補強ですが具体的には、腹筋と腸腰筋トレーニングがメインです。腹筋は相変わらず流行りの影響でたくさんやっていますが、腹筋は腹筋でも、

下部の腹筋が大切だッッ

ということに気がつきます。何というか、中心から大きく力を出していくためには、腹筋の下の方に力が入っているイメージが良いと直感でわかりました。トレーニング方法としては、上体起こしのように上半身を起こすのではなく、仰向け状態から脚を上げ下げします。レッグレイズと呼ばれているものです。また別の記事で詳しく紹介します。

次は腸腰筋トレーニングですが、腸腰筋とは腿を上げるときに使われている筋肉です。

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トレーニング方法としては、単純に腿を上げ下げします。脚の付け根の奥周辺が疲れてくると正解です。諸説あるかと思いますが、実感としては、このトレーニングは必要な人はやるべきだと思います。こちらも別の機会に。

そして100mの流しですが、校庭で走る時は10本、学校近くの坂で走る時は7本行っていました。これはスピードを出したりするものでななく、フォームをつくる練習と位置づけていました。腕振りなどに意識を置き、安定した動きを繰り返していたはずです。また、この時期に埼玉県の選手を対象に強化練習会が行われていました。この時に教わったことなどを普段の練習でも意識していました。以下日誌に書いてあった内容です。

“地面に着いた方の足を後ろから前に出すとき、足は振り出さず膝を出す。素早く両ひざがはさみのように回転する。そうすると地面に着いた足が前に出るとき逆の足もすぐに前に出ようとする。そうしないと片方の足が遅れて体がクロスしてしまうし、ピッチも上がってこない。腕ふりについてはタイミングが重要。足がついたときにふる。タイミングが悪いと、走りの手伝いをしてくれない。つまり、しっかり地面をとらえ、膝が前に出てきて素早く足を真下に落とす。足を後ろから前にもってくる動作は素早く後ろに片方をおいてきてはいけない。”

おそらく競技人生で初めて走りについて考え、感覚などを見つけていった時期かと思われます。今見ると、よくわからないところもありますが、日誌に感覚など書いておくと後々振り返れるのでオススメです。(続く)

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