スポーツ科学

ノイズと文脈干渉効果(運動学習理論⑦)

運動技能を高める上でランダム練習が重要であることは以前紹介しています。ある程度の運動技能が身に付いている場合は、同じ運動を反復するブロック練習より、別の運動を途中で挟むことで運動学習が促進されます。  スプリントを例にあげると、➀スプリント...
スポーツ科学

アトラクターとフラクチュエーター(運動学習理論⑥)

いわゆる運動神経がよいといわれる人や運動技能が高い選手とそうでない人の違いは何か。  1つに多様な動きに対応できるのかそうでないのかがあげられます。  キャッチボールを例に考えてみます。  運動課題として、15m先の的にボールを当てるとしま...
スポーツ科学

熱中症の対応と予防

夏のスポーツ活動で気を付けることの1つに熱中症があります。近年は非常に暑い夏となっており、熱中症の予防と対処法を知ることは、安全に活動を続ける上で大切です。  熱中症の初期の症状としては、ふらついたり、混乱が起こったりします。が、正しい対応...
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パリ五輪②

4×100mリレーについての感想です。日本は、37秒78のシーズンベストの5位という結果でした。  今回は、バトンパスについて気が付いた点がいくつかありました。  まず、意外とミスが出て、若干ですがロスが生じている国が多いように思えました。...
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パリ五輪

やはり男子100mですね。歴史に残る大接戦。史上初の9秒台でも決勝に残れないというハイレベルなレースでした。  これだけ力が拮抗してくると、いかに決勝の1本で最高の走りができるかにつきます。  優勝したのは、アメリカのノア・ライルズ選手です...
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福岡インターハイ

福岡インターハイの初日を観戦してきました。  非常に暑さが厳しく、2時間半くらいの時間でしたが、競技以外の部分も含め気づきを書いていきます。  まず、インターハイを見るのは初めてでしたが、とにかく暑かったです。暑さ対策は、観戦側を含め必須で...
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つま先の向き(速く走る方法⑯)

速く走る方法シリーズ、今回は、つま先の向きについて。  つま先が下がらないようにしましょう。  これもたまに聞く指導言です。  恐らく、接地に向かう際のつま先の向きのことを指しているのだと思ます。つま先が下がっていると地面をつっつくような接...
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走りの学校で教えること

速く走るための練習に関する動画をyoutubeで見ることがあります。  そんな中で、200万回以上再生されている動画があるチャンネルがあったのでいくつか見てみました。  内容としては、走りに詳しいと思われる指導者が、陸上以外の競技団体に、走...
スポーツ科学

運動の記憶(運動学習理論⑤)

運動パフォーマンスを向上させるためには、理想とする動きを理解し、反復する必要があります。練習を繰り返すことで、少しづつできるようになり、やがては、よりスムースに効率のよい動きに洗練されていきます。  自転車に乗れるようになる過程を例にあげる...
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股関節(お尻)を使った走りの習得

これまでも多くの記事で、お尻(殿筋)の重要性、ポステリアルチェーン筋群を鍛えることの重要性を述べてきています。  走りのバイオメカニクスでも、殿筋を中心としたキックが出来ることは、ピッチを引き出す上で必要不可欠です。  今回は、100m世界...