スポーツ科学

要素還元主義と構造主義(運動学習理論⑨)

スポーツパフォーマンスを高める上で大きく分けて2つの考え方があります。  1つ目は、要素還元主義です。要素還元主義は、スポーツパフォーマンスを構成する要素を取り出し、部分を高めていくことで、全体のパフォーマンスを向上を目指す考え方です。  ...
スポーツ科学

運動の協調(運動学習理論⑧)

パフォーマンスを高める上で運動を協調させるスキルは重要な要素の1つです。筋力や柔軟性、持久力といった一般的な体力と平行して身に付ける必要があります。  運動の協調とは、立ち幅跳びを例に考えてみます。跳躍動作なので直接地面に力を加えているのは...
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中殿筋

中殿筋は、お尻の横側にある筋肉です。この筋肉は、股関節を外側に開く(股関節外転)働きや片足立ちになっているときに、反対側の骨盤が落ちないように支える働きがあります。  スプリントにおいては、ヒップロックを起こす際の、最重要筋肉になります。(...
コーチング

力む練習

力むというと、スポーツにおいては、ネガティブなイメージがあります。  「レース後半力んで失速してしまった。」「力みすぎだからもう少しリラックスした方がいいよ。」など、よく現場で聞かれます。  確かに、余計な力が入り過ぎてしまえば、スムースな...
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トリプルエクステンション

トリプルエクステンションとは、ジャンプ動作やスプリント(特にスタート時の動作)において、股関節・膝関節・足関節を連動して伸ばすことをいいます。3つの関節を連動させることで、大きな力を地面に加えることが可能になります。  実際に動きを見ていて...
スポーツ科学

ノイズと文脈干渉効果(運動学習理論⑦)

運動技能を高める上でランダム練習が重要であることは以前紹介しています。ある程度の運動技能が身に付いている場合は、同じ運動を反復するブロック練習より、別の運動を途中で挟むことで運動学習が促進されます。  スプリントを例にあげると、➀スプリント...
スポーツ科学

アトラクターとフラクチュエーター(運動学習理論⑥)

いわゆる運動神経がよいといわれる人や運動技能が高い選手とそうでない人の違いは何か。  1つに多様な動きに対応できるのかそうでないのかがあげられます。  キャッチボールを例に考えてみます。  運動課題として、15m先の的にボールを当てるとしま...
スポーツ科学

熱中症の対応と予防

夏のスポーツ活動で気を付けることの1つに熱中症があります。近年は非常に暑い夏となっており、熱中症の予防と対処法を知ることは、安全に活動を続ける上で大切です。  熱中症の初期の症状としては、ふらついたり、混乱が起こったりします。が、正しい対応...
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パリ五輪②

4×100mリレーについての感想です。日本は、37秒78のシーズンベストの5位という結果でした。  今回は、バトンパスについて気が付いた点がいくつかありました。  まず、意外とミスが出て、若干ですがロスが生じている国が多いように思えました。...
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パリ五輪

やはり男子100mですね。歴史に残る大接戦。史上初の9秒台でも決勝に残れないというハイレベルなレースでした。  これだけ力が拮抗してくると、いかに決勝の1本で最高の走りができるかにつきます。  優勝したのは、アメリカのノア・ライルズ選手です...