アシステッド走とは、強い追い風の中や下り坂で走ったり、トーイングチューブを使い、前方から牽引されながら走るトレーニングです。平地では、出すことができないスピードで走ることが可能になります。
トーイングチューブは、スプリントの技能を高める有効な練習だと考えています。ハイスピ―ド下における身体の使い方を学習することができます。どうすれば速く走れるのかわからない人にとっては、速く走る感覚を強制的に得ることができます。
少し話はそれますが、跳び箱で開脚跳びができない子をわずか数分で跳ばせるという方法があります。それは、跳び箱の横に補助者が立ち、腕を支えながら、腰を押してあげることで、跳ばすというものです。跳び箱を跳ぶという感覚を補助を得ながら繰り返し学習することで、自分の力で跳ぶことができるようになります。スプリントと跳び箱では、単純に比べることはできないかもしれませんが、理想的な動きを習得するという意味では共通する部分はあるかと思います。
アシステッド走を行うとわかりますが、脚をどんどん前に運んでいかないと前にコケてしまいます。遊脚(地面から離れた脚)の前方へのスイングスピードが向上し、ハイピッチで走ることになります。後方に蹴り上げたり、腿を必要以上に高く上げたり、膝下を過剰に振り出したりという不要な動作はやろうとしてもできません。そういった意味で、スプリントの技術練習の1つだと言えるでしょう。
注意点としては、引っ張りすぎて転倒したり、事故が起こらないよう気を付けておこなってください。また、身体への負荷も強いトレーニングになるので、集中して、少ない本数で終えるようにしましょう。
NISHI ニシ・スポーツHPより引用
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