今回は、野球やサッカーなどの球技系選手の足を速くする方法を考えていきます。個人的な考えなので、参考程度に読んでいただければと思います。
まず、球技系選手が足を速くする上で考えたいことは、30mほどの距離を急加速する能力を身に付けることになります。
最も大切なことは、短い距離(30m以内)を全力でダッシュする練習を定期的に行うことと、筋力トレーニングによる体づくりになります。
よく走り方のコツのように、技術的な面から速くするという考え方もありますが、陸上選手ではないため、あまり技術にフォーカスしすぎない方がよいです。というのも陸上選手は最低でも100mは走る競技であるため、技術的な面も考える必要があるのですが、30m程度の距離でしたら、やはり技術より筋力やパワーがものをいいます。実際に野球選手でもかなり足が速い部類の選手でしたら、陸上選手にも引けをとりません。(50m以上になりましたら陸上選手の方が勝るかと思いますが)また、学校の部活動の場合、限られた時間で結果を出さなければならないので、より結果に直結する練習を選択し、継続することが大切です。以下、普段の練習や生活、自主練習などで取り入れやすいトレーニングの例を挙げておきます。どれもポイントなるのは、お尻の筋肉をしっかり使い、強化するというものです。走りだけでなく、どのスポーツ動作でも重要な考え方なので、以下の記事をまず読んでみてください。
殿筋について⇒まずは、しっかり股関節が使える体をつくることです。走りに限らず、どの動きにも共通します。
ポステリアルチェーン⇒身体の背面が連動して使えることは、パフォーマンスに大きく影響します。
具体的なトレーニング例
①殿筋を使う⇒階段を上るときなど、日常生活もトレーニングの一部になります。
②フロントランジ⇒その場ですぐにできるトレーニングです。ウォ―ミングアップに取り入れることをおすすめします。かかとの体重を乗せるというポイントをおさえて行ってください。
③レジステッド走⇒地面をしっかりと踏んでいく感覚をつかむことができます。
④スレッド走⇒短い距離の加速には最適なトレーニングです。一気にスピードを立ち上げていきましょう。
⑤デッドリフト⇒フォーム次第で鍛えられる部位は変わってきます。重量にこだわり過ぎず目的を明確に意識して行いましょう。
また、走りの練習としては、30mほどのダッシュを5~10本程度。1本ごとに2~3分くらい休憩し、体に疲れがない状態で行います。頻度としては、週に2~3回くらいを目安として行ってみてください。また、可能なら坂道でダッシュすることも効果的です。
最後に、球技系選手は球技というメインの練習があります。そして、時間と体力には限りがあります。部活動の中高生ならなおさら時間がありません。何か特殊な練習やドリルをすれば足が速くなると考えている人もいるかと思いますが、トップレベルの陸上選手でない限り、走りに関して難しいことを考えすぎないようにしましょう。よりシンプルでベーシックなトレーニングを選択し、継続してみてください。
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