3年時の関東インカレは個人種目は出場できず、4×100mRのみとなりました。ここまでシーズンに入って、精細を欠いた走りしかできていません。リレーメンバーさえ入れないのではないかという心配もありましたが、事前に1走を任されたため、アクシデントがなければ関東インカレを走ることが決まりました。そこをモチベーションにし、本番はもうすぐなのでできることをやるしかないです。しかし、正直100mを中心に考えていたためすぐに気持ちの切り替えができたとは言えません。これはとても難しいのですが、もしもう1度やりなおすなら、チームへどう貢献できるかをしっかり考える時間をつくるべきだったと思います。これは陸上競技に限ったことではないのですが、どうしても、非レギュラーや控えにまわってしまう人というのは出てきます。自分に出番がないと不貞腐れてやる気をなくしてしまうこともあると思います。それは、全て悪いとは言えず、自分が競争に勝ちたいという強い気持ちの表れでもあるはずです。しかし、真の一流選手を目指すのなら、悔しい、自分が出たいという気持ちを持ちつつも、チームへの貢献や応援ができる必要があるのではないかと考えています。当時は、自分のことしか考えていないため、気持ちの切り替えができなかったのでしょう。指導者となった今は、例え自分が出場できなくても、チームに貢献しようと思える組織づくりを目指しています。
さて、いよいよ3度目の関東インカレです。過去2年のリレーはいずれも予選落ちと悔しい思いをしています。次こそはとチームの誰しも思っていたことでしょう。この時点では、チームには全国トップレベルのエースはおらず、リレーでの上位入賞を予想していた人は少なかったはずです。走力で圧倒できないのならとバトンパスには時間をかけ、全員の持てる力を最大限発揮するイメージで臨んだ予選は、40秒11で組2着。3年ぶりに関東インカレ、4×100mR決勝に進むことができました。嬉しいというより安堵の気持ちが強かったですが、ここまでの悪戦苦闘が少し報われたような気がしました。
関東インカレは2週に渡って開催されるため、リレーの決勝は1週間後になります。この1週間の調整の仕方はとても大事になってくるのですが、計画的に練習できていませんでした。日誌を見ると、練習の負荷を落としすぎています。もちろんやりすぎても疲労を残してしまうため注意が必要なのですが、前の週から2週間、練習を落としてしまうと今度は刺激が足らなくなってしまいます。今計画を立てるとしたら、1週間の間に、1度はウェイトトレーニングを行い筋力を維持するはずです。このように私個人の調整は心配を残す形で、4×100mR決勝をむかえました。結果は、4位入賞。個人の走力を考えると健闘したと言っていいでしょう。チームに勢いをもたらす結果だったと思います。ただ、私個人を見ると、足をひっぱってしまったなというのが率直な感想です。1走として良い走りができませんでした。原因は、先にあげた調整の失敗や内側のレーンに強い選手がいたことで動きが硬くなってしまったことなどがあります。やはり、予測と準備が全てであるとふりかえると強く思います。(続く)
コメント