心づくり~人間力を土台とした能力発揮~

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陸上競技を指導する上で、外してはいけないことがあります。全国大会に出場するよりも大切なことです。それは陸上競技を通じて、どのような人間に成長できるかということを本気で子供たちに教育することです。心の成長、人間力の向上がまず第一に指導することになります。新入生が入部してきた時やミーティングで熱を入れて語る内容になります。(余談ですが、この時は、全員背筋を伸ばし、目線を向けさせます。机の上には何も置きません。)教育としての陸上競技は、記録が出ました、全国大会に出場しましただけで完結させてはいけません。陸上競技に取り組む期間は人生のほんの一部になります。学校を卒業し、社会に出たあとにも生きる学びとすることが指導者、教育者に求められています。これは陸上競技に限ったことでなく、全てに通ずることだと思います。原田先生は以下のように述べています。

“これからの時代が求める人は、「自立型人間」です。「自立型人間」とは、自分の人生・未来を切り拓く勇気と実行力を持つ人をいいます。日々起こる様々な出来事に対して、「主体者」として臨む姿勢を持っています。少子高齢化が加速し、行き先不透明な情勢の中、社会ではこのような人材がますます求められています。

「自立型人間」は、自分にとって不利な状況に陥ったり、思うような結果が出なくても、自分以外の「何か・誰か」のせいにはしません。「主体者意識」を持って、物事に積極的に取り組みます。

このように、周りに変化を求める前に、まず自らが変わり、変化を生み出そうとする考え方や生き方の態度を「主体変容」といいます。一人一人が「主体変容」の考え方と態度を持つことで、自立した組織や社会が創られていくのです。

「自立型人間」は、「人格」を土台として、自らの持つ能力を発揮し、未来を切り拓きます。成果を生み出す仕事力と、人としての人間力のバランス。どんなに素晴らしいスキルを持ち成果を出していても、その人の持つ「人間力」が未熟だと、幸せにはつながりません。”

ここ数年、情報化やデジタル化が急速に進んでいます。今後既存の仕事の半分がAIや人工知能に取って代わられると言われています。しかし、AIや人工知能がどれだけ進歩しても人間には追い付けないものがあります。それは感情や心です。人間としての心を育む。今の教育者に求められる最大の資質なのかもしれません。

コメント

  1. takashi より:

    心、感情にフォーカスすることが、どんな物事でも大切なことだと感じます。

  2. 塚越健太郎 tsukakoshi より:

    コメントありがとうございます。当時は考えもしませんでしたが、心、感情大切ですよね。

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