心身の健康と、競技力向上のためには、食べる力を高めることが必要不可欠です。食べたもので、体と心ができているからです。では、どんな食材を選び、食べるのか、基本的な考え方について述べていきます。
結論から言うと、生命力のあるものを選ぶことです。健康で元氣な食材であるかが大切です。
具体的にあげると、どんな環境で育ったかを意識してみます。動物性食品だったら、生育環境、飼料、ストレス状況など、植物性食品だったら、肥料、農薬、栽培方法、天候などが関係してきます。同じ食材であっても、育った環境が違えば、食材の質は大きく異なってきます。また、今はスーパーで年中同じ食材が買えますが、季節によって旬の食材があり、旬のものは栄養価が高くなります。また、食材の鮮度が落ちていると、栄養素が変化し、酸化、酵素失活などがおこっている場合もあります。
また、加工食品の場合、何からできているのか、どこで、いつ、どのように作ったのかといった加工のプロセスにも注意を払います。加工度が高いと、栄養が損失し、鮮度も低下します。添加物、化学調味料、加工助剤といった化学的につくられたものの影響や、作ってからの時間と距離がどうなのかも関係してきます。
様々な留意点を挙げましたが、具体的にどんな食材がベストなのか。答えは、、
シンプルで鮮度のいいものです。
意識するポイントは以下になります。
①採れたて、作りたて ②品数を増やさない(1日30品目はもう古い) ③料理数を増やさない(おかずが増えるとごはんを食べなくなる。食事の支度が大変で、食費もかさむ) ④工場でつくられたものを減らす ⑤薄味を心がける(濃い味だとかまずに飲み込んでしまう)
主食の選択に関しては、
ごはん(お米)を最優先にします。
お米はほとんど加工がなく、余計なものが入りにくいです。粒食であるため、かむ回数も自然と多くなります。かむことで胃腸の働きも活性化します。
それに比べると、パンや麺は工場で作った加工食品がほとんどです。加工の過程で余計なものが入りがちで、栄養価的にも偏りやすくなります。また、やわらかい粉食は、かむ回数も少なくなります。
工場で加工され、流通する食べ物は、生命力がありません。手作りのおにぎりとコンビニのおにぎりでは、見た目は同じようでも全く違います。外食に関しても、セントラルキッチンで集中調理をしていたり、冷凍やできあいの食材を使っているお店が多いです。きちんと店内調理をしているかチェックすることも大切です。
生命力という観点で食材を選択していきましょう。
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